2020/06/11

少しづつ、殻を脱いで。

オンラインやリモートだけの生活から、少しずつ、ゆっくりと殻を脱いでいます。
久しぶりによその街を歩くと、見慣れない人や景色が新鮮。
心も身体もいろんな刺激を受けている。
誰かと話したり一緒に考えたりすることで、心がほぐれていく実感がある。
社会的活動再開のストレッチみたいな感覚です。
人間が社会的なつながりを求める動物だということを、
改めて感じています。

なんだかこの感じ、産休明けで1年ぶりに取材現場に行った時と似ているなあ。
物理的に人とコミュニケーションを取ることで、自分が活性化されていきます。
決して家の中でぼーっとしていたわけではないけれど、
いや、むしろ余裕がなかったぐらいだけど、
でも、家族とだけの環境では得られない心地よい緊張感です。
もちろん、オンラインでもそれは感じられなくはないけれど、
物理的な関わり合いって、やはり非常に意味がある。そう感じます。

それにしても悩ましいのは、2月から休止している「ポルトガル食堂」
食べて、飲んで、何より初めて会う方々同士気軽に会話を楽しむ場なので、
ソーシャルディスタンシング、ちょっと難しいなあ。
開催するなら、マスク付けてというわけにもいかないでしょう。
最初は着席の少人数で、かなあ。
いずれにしろ、再開催はあと少し様子を見て判断したいと思います。
ここまでみなで自粛してきたのに、また広がってしまうのは何としても避けたい。
この数か月間、いろんな犠牲があったことを、忘れてはいけないと思うのです。

先週末は、自宅で3か月振りの撮影でした。
現在、次号料理王国8月号に掲載する「明治初期のマカロニと人」をテーマにコラムを書いているため、そのコラムに添えるあつあつマカロニグラタンを撮っていただきました。
カメラマンは、柴田書店の雑誌や書籍をはじめ、
多くのプロの料理を撮ってきた天方晴子さん。
天方さんとも実に10年振りぐらいの再開で、
いろんなことにしみじみしながら、しかしテキパキと早い撮影でした。

暑い日のマカロニグラタンも、いいもんです。

そして、早く新しい生活のリズムが整っていきますよう!





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