2013/12/14

寄り道

毎朝、娘の小さな手を握りつつ
保育園までの10分ほどの道を歩きます。

今朝は空も青く、
空気も澄んで気持ちの良い朝でした。

通りの脇に伸びている低い石垣のあたりに近づくと、
娘はいつも自らよっこらしょとよじ登り、
端っこぎりぎりを平均台のように歩いてみたり、
植え込みの奥の方まで進んで
枯れ葉だらけになってみたり、
寄り道しながら自分なりにミニアスレチックを楽しむのがお約束。
私が早歩きで急ぐ朝以外、
下の舗装された通路をまっすぐ歩くことはめったにありません。

そうだよね、
気の向くままの寄り道って楽しいんだよ。
コレ何かなとか、ココちょっと面白そだなとか。
保育園にまっしぐらに歩くより、
断然楽しそう。

寄り道し放題の娘を保育園まで届けると、
自分が戻るときは今度は早歩き。
電車の時間に間に合わなそうなときは小走り。
速さはいろいろですが、
まっすぐずんずん歩道を進みながら、
ときどきふと、
空を見上げることがあります。
今日の抜けるような冬の青空は、
なんだか心をぐーっと押し広げてくれました。

そして、
寄り道を楽しむ心を、
大人だって本当は持っていたいよなーと
ふと思いました。

でも、やっぱり母ちゃん、
今はそんな余裕ないなあ。

いやいや、
面白そうと思ったらなんでもやってみることが
大人の寄り道なんじゃない?

これって意味あるのかな、とか、
こんなこと私がやっていいのかなとか、
難しく考えすぎないで。
面白そうなら、ちょっと行ってみよう。
もし失敗しても、ちょっとした寄り道なんだし。

と、勝手に納得する帰り道でした。

急いでばっかりじゃ、
きっとつまらないぞ。


2013/12/13

卵タルト

webメディアcakes(ケイクス)
12月13日(金)のcakesにアップします
「とりあえずビール!」という
おつまみ連載を書いております。

最初は簡単なおつまみとお酒の話をのんびりするつもりだったんですが、
結局は自分が今気になっている
ポルトガルのおつまみとワインのことばかりになり、ほとんどポルトガルフード連載です。
自分で作って、自分で撮って、自分で書いて、
毎月第二第四金曜日の更新が
気がつくと1年が過ぎ、
おかげさまで連載30回を過ぎました。
こんなにマニアックな連載を
自由に続けさせていただけて、
cakesさん、ありがとう。

お酒のつまみ&料理で続いてきたレシピですが、
クリスマス直前の12月の連載では、
初めて甘いものを紹介することにしました。

さて甘いもの、
ポルトガル名物の卵タルトとかいいんだけど、
男の人は作らないかな?
と思いきや、担当Dさん(独身男子)は
「作りますよ! 特別なクリスマスなら」って。
おー、彼女に作るのかな、
いいじゃんいいじゃん、
彼の手作りタルトとか、私だったら食べたいなあ。

というわけで、
ものすごく簡単な卵タルトのレシピ、制作中です。
パイはもちろん、冷凍パイシートを使います。
クリームは電子レンジで5分。
だから焼き時間も入れて、
1時間かからないで完成です。

形がヘンなのも、クリームが溢れちゃったものも、
手作りなら魅力になる!
やっぱり焼き立てあつあつの手作り卵タルトは
最高なんです。

2013/12/04

しあわせの青い卵

青のような、緑のような、きれいな色の殻。
コンコン、と割りごたえのある硬さも
特徴なのかな?
天草のお仕事でお世話になったHさんから
お土産でいただいた卵。
「とよんちのたまご」というお店の
アロウカナという種類の卵です。

殻がほんのーり青いんです、
わかりますか?
レシチンにビタミンB、Eも普通の卵の何倍もあって、
とにかく栄養豊富なんだそう。

朝、卵かけごはんにして食べたら、
オレンジの濃厚な黄身は甘くてうま味も濃く、
なめらかな白身がごはんによく絡んで
さらさらさらっと、
あっという間にいただいてしましました。
脇に置いてあった納豆の存在は
すっかり忘れてしまうぐらい。

新鮮な卵って、それだけの味で本当に深いからびっくり。
おいしかったー。
これでカスタードクリーム作りたいなあ。
卵タルトにしちゃおうかな。
でもあと2つしかないからなあ、
やっぱり卵かけごはんかなあ。

うーん、悩ましい!

2013/12/03

冬のポルトガル料理教室

約4時間ほど、のんびり作って飲んで食べて。楽しかった!
はっと気がつけばあっというまに冬、
いつのまにか師走です。
次に我にかえったら、
きっとお正月なんじゃないかな。

矢のように、
光のように過ぎていく毎日ですが、
先週末は久しぶりに、
ワインを楽しむポルトガル料理の教室を
開催しました。

お客様は全員初めて来られる方々で、
料理が大好きなご夫婦に、
女性お2人の4名様。

料理好きの男性Sさんは、
包丁研ぎが得意というほどの料理好き。
質問や感想も、
実に料理好きならではのものばかり。
いいですね、料理が好きな男性って!
日本の未来が明るく感じられます。
家のことができる男性は、
やっぱり頼もしいです。
奥さまもそんな旦那さまの様子を
楽しげに見守っていて。
いいですねー。

Sさん、私が解説しながら料理している間も、
何気なくipadにメモされていて。
前日のゴルフコンペで優勝されて
かなりの二日酔いだったのに、
とても熱心。

そんなSさんいわく、
「メモは忘れるためにするものなんですよ」

つまり、大事な事は全部頭の中にストックせず、
一時的な保管場所としてメモに残すというわけ。
なぜなら、
頭の中は常にフラットな状態にしておきたいから。
フリーでものを考える余地を、
たくさん残しておきたいから。

その場で忘れてもいいために、
留めておきたい事柄を
メモというストック場に保管しておく、
ということなんですね。

言われてみれば、なるほど、です。


鱈ってほんとに便利な魚です。
小骨もなくて、クセも少ないから扱いやすい。
そしてなにより、旬の今はお買い得価格!
今回は前菜2品、
メイン、デザート、食前酒とワインの2杯付き。

気が着いたら写真を全く撮っていなかったので、ゲストのHさんからお写真を借りました。
Hさん、ありがとうございます。

これはメインのピポグラタン。
じゃがいもと鱈、玉ねぎ、牛乳で、
ものすごく簡単に作れるレシピです。
やさしい味で、
二日酔いのSさんも
おかわりしていらっしゃいました。
ちなみに、うちの4歳児も大好き。


ポルトガル料理とワインの教室に
ご興味のある方は、
こちらまでご連絡ください。