2015/04/28

コリアンダーたっぷり。食べるスープ「アソルダ・アレンテジャーナ」


コリアンダー好きにはたまりませんぞ
ポルトガルには、パンを使った料理がたくさんあります。

パンをちぎって豆と和える=サラダ的おかず
パンを肉のだしや脂、野菜などと煮て炒める=パン粥的付け合わせ
パンと食材を炒め合わせる=パン炒め的おかず

パンそのものが食材なんですね。

アソルダという、
パンスープのようなものもあります。
南のアレンテージョ地方には、
コリアンダー、にんにく、オリーブオイルなどで作ったスープを
アレンテージョ地方のパンにかけ、
ひたひたにしたパンごといただく
“食べるスープ”があります。

食材がものすごくシンプルなのは、
貧しい土地で生まれたレシピだという話。
でも、シンプルでおいしければ、
こんなにいい料理はない。





黄身でまろやかさプラス
現代のアレンテージョでは、
スープにいろいろと工夫をしている店もありました。
一番多い隠し味は干しだら。
干しているうちに生まれたたらのうま味がいい仕事してる。

日本では干しだらが手に入りにくいし、
入っても高い。
干しだらでレシピを作っても全然現実的じゃない。
だから私は、
いつも甘塩のたらでなんとかしようと考えるのですが
こればっかりは干しだらが欲しい!!!
干物的うま味が欲しいのです。

隠し味を少し考えたら、
そのうち「ポルトガル食堂」でも
ご紹介したいと思います。

コリアンダー好きの方、お楽しみに!




2015/04/22

4月18日のポルトガル食堂 ~楽しい偶然!

このカードが教室の目印
毎回、
主宰する自分が一番楽しませていただいている
「ポルトガル食堂」ですが、
今回はビックリするような楽しいコトがありました。

個々にお申し込みをされて、

それぞれいらしたお客様のお2人。
普段からオンの仕事では
頻繁に電話にメールに打ち合わせと
やりとりされている濃い関係だそうです。

が!
まさかのオフに、
しかも、
まさかのポルトガル料理教室で鉢合わせ!

部屋に入ってテーブルに座ろうと
お互い顔を見合わせた瞬間、
2人同時に
「えーーーーーーーっ!!」
「なんで☆☆さんがここにーーーーー!!!」
両者、かなりの豆鉄砲フェイス。
そして2人とも、
なんだかとっても嬉しそうでした。
(良かったー、嬉しいビックリで!)

話題のショップやレストランなどなら
週末に偶然鉢合わせってことはなくもないけど、
超マニアックな、
知る人ぞ知るポルトガル料理教室でとは!

しばし興奮冷めやらず。
いきなり盛り上がるなか、
会ははじまりました。


緑色は香菜。鍋中と仕上げの2度使い


教室ではいつも、
私が作っている様子を
ワインを飲んだりお話をしながら、
見ていただきます。
キッチンに入って、
コンロのそばまで近寄っていただいて、
火加減や焼き具合など
気になる所もご自由にご覧いただけます。

参加されたKさんが
コンロの様子を撮って下さいましたので、
こちらにアップ。
料理は豚とあさりのアレンテージョ風の
仕上げ段階。







ちなみに使っているフライパンは、
新潟・三条にある
双葉工業の有元葉子セレクション
ポルトガルのロングライスのようにパラッとさせたい場合は、
押し麦を加えるのが手軽でおすすめ
素材が鉄で熱伝導がよく、
表面にエンボス加工がしているので焦げ付きにくい。
そして、柄が短いからその分軽い!
この軽さは、愛用している大きな理由でもあります。


そしてもう一品はたこごはん。
この日は千葉の農家さんから届いた
かぶの葉を散らしました。
かぶの葉のかすかなほろ苦さやうま味は、
このたこごはんによく合うと思います。









シュワシュワの泡立ちが楽しいんです

この日のワインはヴィーニョ・ヴェルデ。
ポンテ・デ・リマのアダマドです。
泡も甘味も穏やかやさしく、
ほとんどの方がひと口飲むと
「これおいしい!」と喜ばれます。

微発泡ワインって、
ほんとに飲みやすくって軽やか。
休日の昼から飲むのには
ベストだと思います。









ちょっとなら、ヘブンな甘さ!
お楽しみのデザートは、
ナタ・デ・セウ、訳すと天国のクリーム。

この容器はうすはりの85ccサイズですが、
甘さ的にもこの量がちょうどいいと思います。
ポルトガルのお菓子はほんとに甘いので、
レシピはもちろん加減してあります。

次回は5月。
16日は満席ですが、
23日はあと少しお席があります。
お申し込みはこちらまで。

嬉しい偶然があるかもしれません、
ぜひ遊びに来て下さい。























2015/04/07

5月の「ポルトガル食堂」募集開始します

お待ちしております!
5月の「ポルトガル食堂」は 
16日(土)12:00~、
23日(土)12:00~です!

個々にお問い合わせいただきました方々、
ご興味を持たれている方々、
こちらまで
お気軽にお問い合わせください。

また、5月で別の日を希望される方は、
3名以上のグループでのお申込みで
ご対応させていただいております。
合わせてご検討ください。

5月23日は
もう初夏の教室になりますね。
野菜たっぷりでいこうかな~。







2015/04/01

卒園おめでとう!

3月31日の夕方、仕事帰り。
いつも通り、娘を保育園に迎えに行きました。

母になって6年、現在母6年生の私。

最後の保育園お迎えを無事終えて、
娘といっしょに母も卒園です。

通園した道をあらためて通ると、

1歳からの5年間のいろんなシーンが思い出され、
思わず胸が熱くなりました。

入園したての1歳児の頃。
大人の足なら3分程度の距離を、
最初はベビーカーに乗せて早歩き。
まだ会話もできない娘に、
話しかけながら歩いたこともあったなあ。

毎日予備のおむつ5枚に名前のハンコを押して、

着替えを揃え、連絡帳には子供の様子を書いて。
登園して日課の熱を計ると、
元気なのに預けられるギリギリ高めの体温。
そんな日に限って絶対遅れられない仕事だったりして、
焦って体温計をじっと見つめたなあ。

娘がよちよち歩き出したら、

一緒に30分以上かけて歩いて登園。
桜や紫陽花などの花で季節を感じながら、
もっと早く歩いて欲しいなあ、と思いつつも、
ペースを合わせてあげていたら
仕事現場に遅刻したことがあったなあ。

朝から抱っこして!と駄々をこねられ、

打ち合わせ用に着た新しいワンピースに
ビシビシ蹴りを入れられた、春の朝。

台風で全身ぐしょぐしょになりながら、

娘を抱いて走って帰った夏の夕方。

大好きなお友達と、

あちこち寄り道して何度も「もう行くよー!」と叫んだ、
秋の夕暮れ。

雪が積もり、遅刻しそうになってあせりつつも、

雪合戦しながら登園した冬の朝。

この道で見たいろいろな光景は、

私の人生にとって、
間違いなく忘れられない
温かい思い出になりました。

夕方、お迎えに向かう途中

仕事でものすごく嬉しい電話を受けてすっかり上機嫌になり、
そのまま娘と寿司屋さんに行って、
ジュースと日本酒でお祝いしたこともあったなあ。

仕事がうまくいかなくて、家で「困ったなあ」とひとりごとを言っていたら、

突然「お母さんがんばれ」と言われて
涙がこぼれそうになったこともあったなあ。

クタクタ過ぎてお腹がペコペコで、
何を作る気にもなれず、
お迎え帰りに近くのサイゼリアに駆け込んだこともあったなあ。

帰りに「たらこパスタ食べたい!」を連発され、

たらこを買いにスーパーに寄ったことも、何度もあったなあ。

ごく普通の日常の出来事が、

こんなにも温かい思い出になるなんて。

疲れて早く家につきたいと思いながら歩いた道が、

こんなに懐かしく感じられる景色になるなんて。

想像をはるかに超える、

怒涛の保育園生活でした。
決して育児をなめていたわけではないけれど、
驚くこと、我慢を強いられること、嬉しいこと、心配なこととドラマが多すぎて、
「こんなの聞いてない!」の毎日。
少し振り返っただけでも、喜怒哀楽のあれこれで胸がキュッとします。

全国の働くお母さん6年生達、育児に積極的だったお父さん6年生達。

本当に、保育園生活お疲れさまでした!
そして卒園おめでとう!

これからは、子供が自分で登下校する毎日になりますね。

帰宅時間が早い点については働く側としては本当に悩ましいけれど、
新しい小学校での新しいドラマが待っているのかと思うと、
家族を持てた人生に、
心から感謝するばかりです。

新年度も、頑張って行こう!