2016/12/15

ベビーリーフとハーブを楽しむ「お日様リーフラボ」サイト

ベビーリーフとハーブのレシピもたくさん!
50種以上のベビーリーフとハーブを育てている、千葉県野田市にある「お日様リーフ」のカタログやウェブサイト「お日様リーフラボ」をお手伝いさせていただいております。

野菜好きにはたまらない、自分自身も大変勉強になる機会です。

この仕事に関わるまでは、ベビーリーフといえば、数種類の小さい葉のミックスパックのイメージ。サラダやメインの付け合わせで使う野菜、ぐらいに思っておりました。



陽の光が降り注ぐ午前中が収穫タイム

しかし、しかし。

「お日様リーフ」に使われるベビーリーフの野菜の種類は、それはたくさん、ハーブも合わせると、なんと50種近く。野菜が育てられている現場は、それは楽しいし、美しいのです。

ベビーリーフは野菜の幼葉ですから、味や香り、栄養分まで、小さい葉にぎっしり詰っている。濃縮されている感じです。色も、成長した葉よりやや強い印象。



様々な味や香り、苦みに甘みがミックスされています


実際につまんでかじってみると、食感はもちろん、苦みの強弱、旨味の濃淡、香りの立ち方がそれぞれ微妙に違って、自分の舌のテストをしているかのようです。

それに、今まで知らなかった野菜が本当にたくさん。
たとえば、ビート(食用ビーツ)の幼葉デトロイトや、スーパーフードとしても有名なアマランサスなど、色も美しく、栄養素もたっぷり。






料理のヒントを加えたカタログも作成。
写真は福尾美雪さん、料理はshigekoさん、
スタイリングは中田裕子さん

育成は、太陽光を100%使用する水耕栽培で、化学薬品や農薬は可能な限り使用しないため、幼葉につきやすい虫の除去は手や箸でつまむなど、本当に細かい作業がされています。水は地下40mからくみ上げた利根川水系の豊かな水を使用。

育苗、選定、収穫、箱詰めまで、すべて人の手で丁寧に行い、自分の家族に食べて欲しいと思う野菜を、お客様にお届けするというのがモットー。

新鮮さにも非常にこだわり、朝積みの野菜は7℃に設定された保冷庫で出荷直前まで冷やされ、葉の日持ちや鮮度ができるだけ長持ちするよう考えられています。










カタログには、どんな野菜の幼葉かという説明も


もともとこの「お日様リーフ」は、レストランやホテルなど、プロの現場で料理に使っていただくために生まれたものです。実際、現在も9割以上がプロのお客様です。

しかし、もっと一般の方々にも、ベビーリーフの面白さを知って頂けたらという思いから、このサイトが立ち上がりました。ですから、サイトの内容は野菜の説明はもちろんですが、ベビーリーフやハーブを使った家庭でできる料理の提案もたくさんあります。今後は、毎月新しいベビーリーフレシピをご紹介予定です。

現在、ウェブサイトから個人での購入も可能です。
また、都内に限らず地方の方でも可能な限りご注文を受け付けているそうですので、ご興味のある方はメールならこちらまで、または04‐7197‐3610までお問い合わせください。

ちなみに、ベビーリーフは10種ほどのミックスが人気ですが、葉のサイズがベビーだけでなく、ミニ、マイクロの3種類あり、さらにミックスの味わいも、洋風、和風、さらにピリ辛、ぜいたく25、スパイシー、プレミアムなど、葉の個性を生かしたオリジナルミックスがいろいろとあります。
詳しい紹介は、お日様リーフラボのサイト内をご覧ください。


真鯛の昆布〆の上に、和風ミニミックスをたっぷりと

ちなみに私のお気に入りは和風のミニミックス。
赤紫蘇や青紫蘇など、和ハーブたっぷりで、これだけでも贅沢なサラダになるのですが、サンドイッチはもちろん、刺身に盛ったり、納豆と混ぜ合わせたり、シンプルなパスタにバサッと加えたりして楽しんでいます。

個人で購入する場合、送料がかかりますので、ご近所や職場のお友達とまとめて購入するなどがおすすめです。

これからお客様が増える季節、おいしくて美しいベビーリーフのミックスは、かなりお役立ちですよ。



2016/12/13

初めてのヴィーニョヴェルデセミナーin「ポルトガル食堂」

全く知らない人同士でも、3時間後にはめでたくご覧の通りの飲み仲間!
気が付けば12月も半ば、
2016年もあと少し!
毎年毎年、
なんでこんなに速いんだ!

先週12月10日(土)に開催した「ポルトガル食堂」は、ポルトガルヴィーニョヴェルデ協会に協賛をいただき、公式ヴィーニョヴェルデセミナーを組み込んだ初めての形。どうやって楽しみながら知っていただくか、準備しながらあれこれと考えました。


参加いただいたお客様は11名。

スタンディングのタスキーニャ(居酒屋)スタイルなので、賑やかさが丁度良い感じ。


数か月前の自分に助けられた不思議な感覚


配布資料は考えた末、今年10月にdancyuに掲載していただいた「ヴィーニョヴェルデの学校」という特集の、自分自身の原稿にしました。夏のポルトガルでの取材がこうして冬に東京でのセミナーにつながるとは、考えもしなかった展開。面白いものです。

これをもとに、ヴィーニョヴェルデ協会作成の現地写真入りパワポ資料をお見せしながら、まずはヴィーニョヴェルデがどんなものか、産地の紹介、味わいの違いなど、基本的なことを飲みながら知っていただくという流れにしました。





少し前に書いた原稿も、読み返すとあちこち書き直したくなる……


今回初めて協会より公式セミナー講師を託され、実は結構緊張していたのですが、こんな私ですので、いい意味で緊張感は全く感じられなかったなかったよう。

貫禄はいらないけど、落ち着きが欲しいと思う今日この頃です。












みなさんに飲んでいただいたのは5種類それぞれ違った造り手のヴィーニョヴェルデ。お店に行っても、5種類の比較なんて少人数ではなかなかできませんから、この比較だけでも結構楽しい。ほかならぬ私自身が楽しんじゃいました。

たくさんのリストの中から、今回は微発泡の爽やかな白(ぶどうの種類は違うもの)2種、発泡しないアルヴァリーニョ100%の豊潤な白、バランスの良いロゼ、コクがあって滑らかなヴィニャオン100%の赤を選び、ご用意しました。

今回試していただいたヴィーニョヴェルデ5種

中には以前、自分自身が畑を訪ねたものもあり、ボトルを眺めながら生産者との会話などを思い出しました。現地で飲んで以来、久しぶりに東京で飲むヴェルデは、場所も季節も温度も湿度も違うので、また違った印象を受けます。そこがワインの面白いところ。


さらに今回は、真鯛の昆布〆サラダなどもご用意し、あえて和食とのコンビネーションも確認してみました。やはり私たち日本人が家で飲むなら、普段家で作るような和食にも合わせたい。
個人的には、刺身は生のままよりも、昆布〆にして旨味をぎゅっとまとめるとヴィーニョヴェルデとの相性がぐっと良くなると感じています。天草産のレモンの皮を刻んで散らし、赤紫蘇などの和のハーブが入るベビーリーフにほんのりオリーブオイルとレモン汁をまとわせ、合わせました。
ヴィーニョヴェルデの爽やかな酸や柑橘系の香りと相性が良く、個人的には特に発泡しないアルヴァリーニョ100%のワインのミネラル感がぴったり来たと感じました。

ほかにも、今が旬の柿はクミンとレモンの皮の苦みを合わせ、あとは塩のみで軽く和え、サラダに。白もいいけれど、ロゼのはちみつのような余韻と面白いコンビネーションだった気がしました。

参加された方々も口々に味や組み合わせの感想をおっしゃって下さって、とても参考になりました。

さらにワインは、ヴェルデ5種をすべて試飲していただいてから、さらに私がご用意した赤ワイン、マデイラワインへと移っていただき、ほとんどの方に全種類を楽しんでいただきました。


料理は全7品、ワインは全部で8種類。

料理の一部を参加いただいた方々の写真などでご紹介いたします。
開催中は全く写真を撮る余裕がないので、写真をいただけると本当に嬉しいです。
送ってくださった方々、ありがとうございます!


カルドヴェルデ。ヴィーニョヴェルデの産地でもあるミーニョ地方の定番スープ。
じゃがいもと玉ねぎのポタージュに、ケールの千切りをたっぷり入れ、
ショリッソ(腸詰)の薄切りを浮かべてオリーブオイルをひとまわし。
とても素朴な味噌汁的存在です


ザラガトーア。ほぐした鰯と玉ねぎのワインビネガー和え。カナッペに乗せて



手前は富有柿と天草レモンのクミンマリネ、
奥は真鯛の昆布〆と赤紫蘇などの和ハーブサラダ。
ヴィーニョヴェルデとの相性を意識したおつまみ

豚スペアリブと温州みかんのヴィーニャ・ダ・アーリョシュ。
ドウロ地方の赤ワインを使用
グリーンオリーブと玉ねぎのご飯。ポルトガルでは具が入らないご飯もあり
(と言っても玉ねぎやローリエは少し入っていることが多い)、
今回は肉に合わせ、オリーブでアクセントをつけました
このほか、鱈のクリームグラタンをお出ししました。
鱈が旬の季節ですからね。

初のセミナー&タスキーニャ、大変好評でしたし、

何より私も楽しくて勉強になりました。ということで、
1月もワインの内容や料理を変えて開催します。
1月21日(土)13時からの予定。
ご興味のある方はこちらまでご連絡ください。

次はどのワインを選ぼうか、楽しみ!