2017/12/19

12月16日の「ポルトガル食堂」も賑やかでした!

今年最後の「ポルトガル食堂」も8名の方々にご参加いただき、
愉しく賑やかな3時間でした。

初参加の方がほとんどでしたので、
ポルトガルらしい味を知って頂くべく、
メインは豚とあさりのアレンテージョ風。

初めて参加される方は、到着してしばらくはやはり緊張されるようです。
そうですよね、どんなところでどんな人が、
どんな料理を作るのか想像するしかないですから。
でも、大体最初に自己紹介そして乾杯したら、
あとはどんどん場の空気が柔らかくなっていきます。
いつも思うのですが、
きっと趣味嗜好が近い方が多いからなのかなと思います。
旅が好き、食べることが好き、飲むことが好き、食べ歩きが好き、などなど。
できることなら私もメモ片手に皆さんの最新情報、
いわゆる口コミというものですね、
全部漏らさず伺いたいくらい!です。
ときどきふとテーブルを離れたときに、
みなさんが「おおーっ」「へえーっ」と盛り上がっていると
「え、今のお話なんですか?」
とか聞き直したりして。
自分が2人欲しい瞬間です。

ご参加いただいたYさんの写真をお借りして。
Yさん、早速レシピを自宅で再現されていて、
それもおいしそうでした!
自宅で再現していただけると、ほんとに嬉しいです

そして毎回ですが、料理を作り始めたらキッチン回りに集まっていただき、
その工程をワイン片手にじっくり見ていただいております。
だからキッチンが賑やか。


料理を作っている様子って、案外つまみになります


あさりと豚から出るおいしいだしたっぷりのソースを
揚げてじゃがいもに吸わせる料理ですが、
それでもおいしいソースが残るので、
シンプルなポルトガル風菜花ご飯にソースをかけて食べる仕様にしました。
ハーブたっぷりのサラダも添えてあります。

デザートは卵タルト。
焼きたてのあつあつに粉糖とシナモンパウダーをたっぷりかけて
食べていただきました。
サーブし終わり、さてどなたかの一皿を撮ろうかなとテーブルを確認すると、
みなさん忍者並みの速さで食べ終わられていて、
嬉しかったですが先に撮っておくべきだったと学びました。

来年1月20日の会は、8種のワインを楽しめるタスキーニャ。
国内に数本しかない、ターリャ(アンフォラ)仕込みの自然な造りのワインもご紹介します。ワインがお好きな方はぜひご参加ください。
お申し込みはこちらまで。

12月23日(土)は「ポルトガル食堂」出張ワインバー @鳥越 T
一日だけのワインバーをオープンします。
14:00-18:00 at鳥越T(東京都台東区鳥越 2-5-1 恵比須ビル 1F)

バーでは、ポルトガルの自然派を中心に3~4種、
マデイラワインもスタンバイ。
そして、
ポルトガルの食とワインにまつわるショートセミナーも同時開催します。

***ポルトガルワイン講座
15時と16時の2回、 3種のポルトガルワインとおつまみ付き。
ポルトガルならではの微発砲ワイン「白のヴィーニョヴェルデ」
大航海時代の美味しい産物「マデイラワイン」に加え、
参加者限定でポルトガルでも珍しい「赤のヴィーニョヴェルデ」をご用意します。

時間:12.23(土) 15:00 と 16:00 の2回開催
定員:各回 着席12名(予約制・先着順)
参加費:2,000円 3種のワインと軽いおつまみ付き

[ お申し込み方法 ]
以下の内容を記載の上、info@castella-note.com宛にご連絡ください。
– お名前
– メールアドレス
– 電話番号
– 希望の時間
– 参加人数

* 鳥越 T の店頭でもお申し込み可能です。
15時の会はもうすぐ満席です。

お待ちしております!


2017/12/18

スワッグは、変化の過程も美しい

生き生きと咲く花の美しさも好きだけど、
時間の経過とともに、
個性がくっきりと表れてくるドライも好き。

この数年人気急上昇のスワッグは、
生からドライに変化する時間をじっくり楽しめるのがいい。
ハーバルな香りもいい。
自己流で花材を買って、シンプルなものを一つ作って玄関に飾りましたが、
それはそれ。
人が集まるダイニングにはもう少し華やかなものが欲しいと思い、
六本木のUAでポップアップイベントを開いていた
ウヴルさんにオーダーしました。

こちらは脱シンプル。
青や黄色の花や実ものを入れて、枯れたときの色をイメージしてお願いしました。
出来上がりも素敵でしたが、風合いが変化していくと色気が出てきてより好みに。
大人の女である私もかくありたいと、
花に気づかされる毎日です。


男前な女性、って感じです

2017/12/15

What have you done?

東京生まれ、ほぼ東京育ちの私にとって、
関西弁は魔法の言葉。
とくに、御年78歳のポルトガルワインのレジェンドKさんの関西弁は
弾むように柔らかくて、聞いていてとても心地よかった。

それはきっと、Kさんの人柄や、
ポルトガルワインへの愛情のせいでもあるのだろうけれど。
いつも砕けた感じで、
もちろん本人は砕けてるつもりはないんだろうけれど、
なんとなくスーッと始まるKさんとの会話は、
楽しくてためになることばかりだった。
面白くて、つい年齢を忘れて、友達感覚になっている自分がいた。
そんなことも、ちっとも気にせず許してくれるKさんだった。

さらには、いつも目が合うと向けてくれる、
思わず両手で包み込みたくなるような優しい笑顔。
そしてなにより、大胆で思い切りのいい行動力。
なにしろ、日本ではほとんど全く注目される事のなかったポルトガルのワインを、
もう半世紀近くもずっと真摯に、情熱的に、
ただただ自分が好きだからという理由だけで、追いかけてきた人だ。
こんなにチャーミングで、かつ素敵な仕事を現役でされている大先輩がいることが、
私は心の底から嬉しかった。
会社に所属せず、フリーランスで働いている私にとって、
Kさんは架空のポルトガルワイン会社の会長のような存在だった。

つい2週間ほど前、
いつもは必ず最終の新幹線で大阪に帰ってしまうKさんが、
その日は珍しく東京に泊まるから、ぜひご飯をいっしょにどうですか、
とお誘いを受けた。
それが本当に嬉しくて、それならKさんを慕う人にも声をかけて、
ポルトガル料理店でみんなで楽しく飲みましょう、ということになった。
年齢のこともあり、仕事のペースを少し落とすことにしたKさんへ、
感謝の気持ちを伝えたいというのが一番だった。
料理店でKさんの隣に座った私は、
今まで聞いてみたいと思っていたKさんとポルトガルワインとの馴れ初めや、
輸入しているワインとの出会い、造り手への想い、
そして今のポルトガルワインについて思うことなど、
あれこれ質問し、あの弾むような関西弁で答えてもらって、
本当にいい時間をいただいた。
Kさんと私が、
手に入れやすい価格のデイリーワインこそ質の良いものであるべきという点、
料理があってこそのワインだという点、
そして、好きなデイリーワインの銘柄が同じだったこともあり、
あの晩は何度握手してもらったことだろう。
まだ、Kさんの手の柔らかい感触が残っている。

それなのに、昨日の早朝、突然旅立ってしまったKさん。
今度は大阪で飲みましょうと話していたのに。
まだまだ、ポルトガルワイン黎明期の話しを伺いたかったのに。
一緒にポルトガルのワイナリーも訪ねたかったのに。
いつもやることが大胆過ぎますよ、Kさん。


Kさんが日本に紹介してくれた、
ポルトガル北部のワイン「アフロス」シリーズ。
すべて自然な造り。この色の美しさ!

今朝、ラジオを聴きながら仕事をしていたら、
ジョン・レノンの「ハッピークリスマス」が流れてきた。

So this is Christmas, what have you done?
もうクリスマスやねえ、今年はどないなことしましたか?

なぜかそんな風にKさんに聞かれたような気がして、
Kさんに褒めてもらえるような仕事をしていきたい、と思った。
Kさんはもう近くにはいないけれど、
きっと旅先で、おそらく愛するアレンテージョの地か、ダンか、ミーニョか、
Kさんの好きな場所で、
思う存分ポルトガルワインを飲みながら、
私たちの仕事を見てくれている気がするから。

Kさん、今まで本当にありがとうございました。
What have you done?
に応えられるように、楽しみながら進みますね。

でも、やっぱり寂しいなあ。


2017/12/12

今年一番の面白さ、安藤忠雄展@国立新美術館

今年訪ねた展覧会でずば抜けて面白かったのが、
国立新美術館で開催中の安藤忠雄展。

ガラス窓なしだから、光がダイレクト

中でも最大の楽しみは光の教会の原寸大再現。普通はこんなこと考えないよね、
ほんとぶっ飛んでる。
平松剛の「光の教会 安藤忠雄の現場」を読んで以来、
いつかは大阪の教会を訪ねてみたいと思っていたのが、
まさか六本木の美術館敷地に建てられるとは。
しかも建築家たっての願い、ガラスを一切はめ込まない、
信者も震え上がる自然過ぎる理想の形。それはもう寒い、けど美しい。
邪魔するガラスがないから、光がこぼれるように美しい。
でもびっくりするほど寒いからコート必着。
実際の教会を建設中に、
大阪の信者の方達がガラスを入れないと絶対だめだと言ったのはよくわかる。


外側から見た姿。端正だけど力強い


色の光が溢れるマティスのロザリオ礼拝堂とは対極だけど、どちらも光がポイント。
長い時間過ごしたくなるための要素は、同じなのかしら、と思ったり。
光は希望なのかな、と思ったり。

見学の際は、550円の本人解説付きがおすすめです。10倍楽しめます。
なんたって、本人のあの口調で解説なんてなかなかないですから。
展示にもさまざまな解説文がありますが、
個人的にはコシノヒロコさんの個人宅に関する施主コメントが面白かった。
やっぱり、シリアスなときほどユーモアが大切だよね。大満足!
12月18日まで開催しているそうです。
未だの人、必見です。

2017/12/09

「ポルトガル食堂」出張ワインバー @鳥越 T

飲める飲める飲めるぞ!

「ポルトガル食堂」出張ワインバー @鳥越 T

2017.12.23 (土) 14:00-18:00 @鳥越 T
「ポルトガル食堂」が一日だけのワインバーをオープンします。

鳥越 T で開催中の CASTELLA NOTE(カステラノート)
が展示販売するポルトガルの手仕事による器やかご、ブランケットや靴下、
紙物の素敵なノートやポスターなどを見ながら、
ポルトガルのワインをあれこれお楽しみいただけます。

バーでは、ポルトガルの自然派を中心に3~4種、
マデイラワインもスタンバイ。
気ぜわしい年末ですが、クリスマスプレゼントを探したり、
自分へのご褒美探しへと、ちょっと遊びに来ませんか?
お子さん連れもOK、ベビーカーも大丈夫ですから、ママパパもウェルカム!

そして、
ポルトガルの食とワインにまつわるショートセミナーも同時開催します。

***ポルトガルワイン講座
15時と16時の2回に分けて、 ポルトガルの食とワインにまつわるショートセミナーを開催します。
3種のポルトガルワインとおつまみ付き。
ポルトガルならではの微発砲ワイン「白のヴィーニョヴェルデ」
大航海時代の美味しい産物「マデイラワイン」に加え、
参加者限定でポルトガルでも珍しい「赤のヴィーニョヴェルデ」をご用意します。

赤白緑、マデイラも!

ポルトガルワインが好きな方も馴染みのない方も、
私のワイン話やポルトガルの写真などとともに、
美味しいポルトガルワインに出会ってみませんか?

[ 講座詳細 ]
時間:12.23(土) 15:00 と 16:00 の2回開催
定員:各回 着席12名(予約制・先着順)
参加費:2,000円(3種のワインとおつまみ付き)
場所:鳥越 T / 東京都台東区鳥越2-5-1 恵比須ビル1F {GoogleMap>}

[ お申し込み方法 ]
以下の内容を記載の上、info@castella-note.com宛にご連絡ください。
– お名前
– メールアドレス
– 電話番号
– 希望の時間
– 参加人数
* 鳥越 T の店頭でもお申し込み可能です。

ご参加お待ちしております!

2017/11/28

11月25日開催「ポルトガル食堂」Tasquinha

11月は出張取材などいろいろあり、
あっという間に過ぎていきました。
ほんとに早かったなあ、今月。

雑誌の取材や料理本の編集などもしております。
形になりましたらお知らせいたします。

タスキーニャでは、気になるワインを、
自分のペースで少量ずつ楽しめます。
なかなかない機会です

さて、11月25日(土)の「ポルトガル食堂」はタスキーニャ、
つまり居酒屋スタイルでの開催でした。
食事のメニューは以下の通り。
寒くなってきたので、フェイジョアーダが登場です。

Petiscos do dia 本日のおつまみ

1.  たことひよこ豆のサラダSalada de polvo
たこが大好きなポルトガル人の定番サラダ
2.  富豊柿とレモンのクミンマリネ
柿を炒ったクミンシードでスパイシーに
3.  新潟天然真鯛の昆布〆と6種のハーブ
昆布のうまみがのった真鯛にレモンと柚子胡椒のソース、さまざまなハーブのサラダをトッピング
4.  白いフェイジョアーダ
豚肉やショリッソ、白いんげん豆などを煮込んだ、北部トランス・オス・モンテス地方のスープ
5.   黒オリーブご飯&サルサヴェルデ 
ポルトガル産オリーブを使ったシンプルご飯。緑のピリッと辛いソースをアクセントに



今回特に好評だったのが柿のクミンマリネ。
柿は実は苦手だけどこれならいける、とおっしゃる方が多くて、
そもそも柿って、好き嫌いがはっきり分かれる果物なんだということに
改めて気づきました。
私は固めの若い柿のさくっとした食感や、あっさりした甘さが好き。
汁気がないからサラダ仕立てにもってこいです。
しかもこのマリネは切って軽く和えるだけと本当に簡単。
クミンシードで甘いだけでなく少しスパイシーになるので、
軽めの辛口ワインと相性がいいんです。

フェイジョアーダは、ご飯にかけていただくようにしました。
あっというまに鍋が空っぽになって、とっても気持ち良かった!
寒い時期の煮込みって、湯気の立ち方といい香りの広がりといい、ズルいですよね。


ご用意したワインは全10種。
ヴィーニョヴェルデは白2種、ロゼ1種、
リスボン地方のビオディナミ製法の白、
アレンテージョ地方のオーガニック赤、
そして今回熱烈応援中のダン地方からは、
キンダ・ドス・ロケスの白エンクルザード、
赤トウリガ・ナショナル。
赤は今回1番の人気となりました。
皆さんの感想を拾ってみると、バランスがよくて滑らか、余韻が楽しいし食事にも合う、香りが好き、などなど。
ダン地方は10月の野火でぶどう畑を失ってしまった醸造家も多く、
ぜひダン地方のワインを飲むことで、少しでも現地を応援したいと思っています。

さらにポートはニーポートの白、
マデイラはバーベイトのミディアム・スイート、
モスカテルは、ジョゼ・マリア・ダ・フォンセカのアランブレ。

こんなにいろいろ少しずつ飲める居酒屋、なかなかないですよ。
ポルトガルワインに興味を持たれた方が集えるフランクな室内イベント、
今後も続けて参ります。

12月16日の「ポルトガル食堂」は通常の着席スタイル。
既に満席いただいております。
そして来年2018年は1月20日(土)の「ポルトガル食堂」は、
タスキーニャスタイルにいたします。

ポルトガルの北・ミーニョ地方で
ビオディナミ製法のワインを造るヴァスコ・クロフトさんの、
ターリャ(アンフォラ・紀元前からワインを熟成させるのに使用した陶器製の壺)で仕込んだワインの赤をお出しします。
これ、今年はインポーターさんの判断で日本に赤白各12本しか入っていないので、
とっても珍しい機会になると思います。
ご興味のある方はぜひ!

お申し込みはこちらまでどうぞ。

2017/10/27

エル・グルメ フーディーズイベントのお知らせ

雨でも、室内イベントだから安心です

明日から週末28日(土)と29日(日)の2日間に渡り、
玉川高島屋s・c西館1階アレーナホールにて、
雑誌『エル・グルメ』主催エル・グルメフーディーズイベント
が開催されます。
協賛ブランドのブースや、人気店によるおしゃれな器やグロサリーのポップアップ出店など、楽しいコンテンツがたくさんあるそうですよ!

私は編集部特設ブースでセミナーを担当。
14:00~14:30 「ヴィーニョヴェルデとポルトガルつまみ」
着席数は12席。当日各セミナーの開始1時間前から、
ホール入口受付で整理券を配布。
お座りになれなかった場合も、立ち見で参加することができるそうです。
まだ予定が決まっていないという方、ぜひ遊びに来てください。

ワインのおつまみは、こんな感じのものを考えております。
詳しくは週末に会場で!

鰯と紫玉ねぎのマリネ、ザラガトーアのカナッペ


2017/10/14

dancyu11月号「フレンチとイタリアン」

最新号のdancyu11月号は「フレンチとイタリアン」特集。
フレンチもイタリアンも、今とっても熱いお店を集めてご紹介するという欲張りな内容。
フレンチは恵比寿の「ici」を、
イタリアンは錦糸町の「サン・ヤコピーノ」について執筆しました。

なんとも欲張りな特集です
この2店の詳しいご紹介はぜひ本誌を読んで欲しいのですが、
私の印象では、まだ慣れないデートをうまくいかせたい、
なんてときは、恵比寿のフレンチ「ici」がおすすめ。
遊び心が楽しく美しい岩田シェフのお料理はもちろん、
気遣いの達人であるソムリエ―ルの加藤さんが、
カウンターの向こうからきっと優しく緊張をほぐしてくれるはずです。

そして、錦糸町のイタリアン「サン・ヤコピーノ」は、
ずばり、本気の食いしん坊が集まる忘年会やパーティ向け。
しかも、イタリア経験値の高い人ほど、
きっとここの料理やワインの素晴らしさに嬉しくなると思います。
私は元吉シェフのイタリア料理、全種類制覇したいと本気で思っているところ。
しかも、サービスの嘉久和さんも料理人経験だから、
お話もすごく楽しいんです。

これからは、どんどん食欲が増して、気が付くとお腹が空く季節。
今まで行ったことのないお店を訪ねてみるのに、
最適のシーズンがスタート!

2017/10/10

10月6日開催「あなたと旅するポルトガル」atミッドタウンIDEEカフェ

東京ミッドタウンのIDEEカフェにて、
春から開催して参りました「あなたと旅するポルトガル」は、
10月6日(金)が年内最後の第6回目。
夏からはスタイリスト阪倉みち代さんの
ボルダロ・ピニェイロの器によるスタイリングがプラスされ、
さらに楽しいテーブルで開催することが出来ました。


テーブル中央のいちじくは酒精強化ワインと合わせて。
ポルトガル宣教師が天草に苗を植えたと言われ、
天草では「南蛮柿」と書きます

このイベントは、普段あまり馴染みのないポルトガルのワインや食文化に
旅気分で気軽に触れていただくために、
IDEE六本木店のみなさまと企画したもの。
毎回ポルトガルの食文化とワインについての簡単なリーフレットを配布し、
現地の写真をお見せしながらショートセミナーを行い、
その後ワインのテイスティングタイムへ。
フードプレートは、ポルトガルを感じるおつまみを毎回ご用意しました。
ワインは企画の趣旨に賛同いただけたインポーターのみなさまと、
毎月ポルトガルの個性を感じるワインを選んで
ご紹介して参りました。

ちなみに10月は、「うま味たっぷり、秋を感じるポルトガルワイン」
ワインリストはこちらです。
Carta de Vinhos/ワインリスト

1.  CASAL GARCIA VINHO VERDE
カザルガルシア ヴィーニョヴェルデ ブランコ
2.  Folias de Baco Vivo Alvalinho
フォリアス・デ・バコ ヴィヴォ・アルヴァリーニョ
3.  AdegaMãe Dory Reserva Branco
アデガマイン ドーリー レゼルヴァ ブランコ
4.  Luis pato VagaTouriganacional
ルイス・パト バガ&トゥリガナショナル
5.  TIAGO TELES GILDA 2013
ティアゴ・テレス ジルダ2013 
6.  Niepoort LBV
ニーポート レイト・ボトルド・ヴィンテージ ポート
7. BARBEIT MADEIRA MEDIUM SWEET
バーベイト マデイラ ミディアムスイート


lista de lojas/ショップリスト

1
播磨屋 WEBショップ「ポルトガルワインの店 播磨屋」

4・6・7
木下インターナショナル WEBショップ「ポントヴィーニョ」

3
ファインズ オンラインサイトTHE CELLAR 六本木」

2.5
BMO株式会社 オンラインサイト
自然派ワインショップ&バー「3amours」トロワザムール
東京都渋谷区恵比寿西1-15-9DAIYUビル1F・B1F


雨に濡れながらも、ほぼすべてのワインが空きました。
ときどき小雨降る中でしたが、
予約は満席、たくさんの方々にお集まりいただきました。
同席された方々がお知り合いになったり、
ポルトガルの旅の情報を交換されたり、
知らないワインや料理に出会ったり。
そんな場になったのが一番の喜びです。

来年も暖かい季節になりましたら、また六本木でお会いしましょう。
🍷個人的には、やっぱりバガって個性的な面白いぶどうだなと、再確認の夜でした。
ご参加いただいたみなさま、協賛いただきましたインポーターのみなさま、
本当にありがとうございました!

2017/10/05

9月30日「ポルトガル食堂 タスキーニャ」牛肉のクロケッテシュなど

秋晴れの9月30日土曜日、
自宅での「ポルトガル食堂」は、タスキーニャスタイルで開催しました。


大皿は盛り上がる!ハーブサラダの下には
鯵のマリネが隠れています

タスキーニャとは居酒屋という意味。
立食でおしゃべりを楽しみながら、テーブルに並ぶつまみを好きなタイミングで食べていただくラフなスタイルです。
中盤に作ってお出しするのが、締めのごはん。
今回はホワイトとブラウンのマッシュルーム、しいたけでつくるきのこごはん。
完成したものを撮るタイミングがないので、終了した鍋中写真を。
どんなごはんが出てくるのかは、参加された方だけのお楽しみです。


締めのきのこごはん、撮る間もなく完食。
やっぱり香ばしいおこげが人気

今回ワインは8種類を楽しんでいただきました。
ワインリストはこちら。

Viho do dia 本日のワイン全8
1.   キンタ・ダ・ラーザ/ヴィーニョヴェルデ白 
麦わら色に柑橘の香り、心地よい酸、きめ細やかな泡。土着品種3種をブレンドし、ふくらみのある旨味を感じる。肉料理はもちろん魚介にも合う。
2.キンタ・ダ・パルミリーニャ2015/ヴィーニョヴェルデ白
白い花のアロマ、グレープフルーツのような爽やかさと心地よい苦み、酸とミネラルのバランスが心地よい、ビオディナミ製法。土着品種ローレイロ100%。
3.カーザ・デ・パッソスフェルナン・ピーレス2015/白
土着品種フェルナン・ピーレスを100%で花のようにふんわりと華やかな香りとしっかりしたボディ、切れの良い辛口の味わい。お値段以上の仕上がり!
4.アトランティコ・レゼルヴァ ティント/赤
完熟した果実やスパイスの香り、旨味も豊か。アリカンテ・ブーシェなど土着品種にカヴェルネソーヴィニョンをプラス。コクがあり口当たりのまろやかな赤。
5.マリア・ダ・グラサ2014/赤
ポルトガル伝統の足踏み後、野生酵母で発酵。アルフロシェイロ90%、アリカンテブーシェ10%の混醸。うまみどっさりのすいすい飲める自然派赤。
6.ドリー・ティント・レゼルヴァ/赤
大西洋からわずか10キロの地にあるワイナリー。ぶどうは海風を受けて育ちミネラル感豊か。トゥリガ・ナショナル、アラゴネス、メルロ、シラーをブレンド。スミレやワイルドベリーなどの凝縮した香りでエレガント。
7.ニーポート ホワイト/ポート 酒精強化ワイン
ナッツのような香り、旨味のあるまろやかな甘み。白ぶどうを果皮と共に醸しラガールにて足踏み後、発酵。大樽で1年、小さな古樽でさらに3年熟成。 
8.ヴィニョス・バーベイト ミディアムスイート ミディアムリッチ/マデイラ 酒精強化ワイン
上品な甘さと豊潤な香り。3ヶ月間エストゥファ方式(加温熟成)で熟成中に熱を与える醸造方法は、世界で唯一無二。3年間の樽熟で複雑な旨味も持つ。




ワインのセレクトは、ポルトガルワインが初めてでも親しみやすく、
なおかつ驚きのあるものもミックス



毎回お配りするメニュー




次回10月21日は通常の「ポルトガル食堂」です。
ただいま満席となっており、キャンセル待ち受付です。
11月は25日を予定しております。
お申し込みはこちらからどうぞ。

よく、ポルトガルのことは全く知らないんですが大丈夫ですかと聞かれますが、
全く問題ありません。
食やワインに関して興味さえお持ちであれば、
きっと愉しく過ごしていただけると思います。
そもそも居酒屋ですから(キッパリ)!

ポルトガルの食やワインを愉しみながら、食文化にも触れつつ、
一番の狙いは人が人と出会い、また新しい味に出会うというところにあります。
知識や勉強はひとまず置いて、
純粋に愉しく飲める時間を過ごしていただければと思います。

2017/09/12

料理通信9月号ナチュラルワインはコップで

料理通信9月号は、第一特集が麺、第二がコップで飲むナチュラルワインの特集。
私はナチュラルワインの企画で取材しました。
そういえば、ライターとしてお仕事ご一緒するのは今回が初めて。
以前はポルトガル料理を紹介する料理人として参加させていただきました。

インパクト大の表紙の麺は、誰の何かな?
答は本誌を開いてすぐのページに
まずは麺特集、読み応えあり過ぎます。
作りたくなるレシピ山盛り。
時々食べてる浅草開花楼の製麺現場ルポ、マニアックな内容を楽しく読めて良かった。


噂には聞いていましたが、
浅草開花桜の不死鳥カラスさん、初めて拝見しました。
やっぱりマスクかぶってるんですね

第二特集のナチュラルコップワイン特集では
人気店が次々登場するなか、
下町で44年続く伝説の酒場「おーどぶるハウス」にも参加いただきました。

家ではコップ派、多いよ!
疲れているときも、元気なときも、
自分の状態を気にせずに行ける酒場って大切


こちら、私が愛するご近所酒場
ご近所だから、取材現場も自転車で出動。
昼からコップでいただきましたので、帰りは上機嫌。
秘密ですよって、ここで書いても意味ないですね。

それにしても今回の料理通信、気になっていたこと、知りたかったことなどが
色々と書いてありました。素晴らしい編集力!

第一特集のウーウェンさんの面片、今夜早速作ります。
作りたくなる料理を選ぶのも、編集者のセンスなんですよね。