2017/06/29

夏の精神安定剤的ハラペーニョ

    伊豆の土肥にあるメキシコ料理ペンション&レストラン「ラ・ポサーダ」で作られる、伊豆産ハラペーニョの酢漬け。
    あっという間に食べちゃうんです

    有機無農薬、添加物不使用。もちろん自家製。味も食感も、市販や輸入品とは全然違います。夏に欠かせない、私の精神安定剤的調味料。サルサやワカモレに最高です。朝からチーズトーストに乗せて、かぶりつくのも好き!


    ペンションは温泉付きで、海のそば。ファミリーにも優しいんです。さらにここでいただくメキシコ料理は、現地の味を知るお母さまの本場の味。アメリカナイズされたものとはびっくりするほど違います。

    昨年泊まった夜の食事でいただいた、ジャイアントコーンと豚のスープ、ポソーレのしみじみやさしい味が印象深かった!ちなみにこちらは、朝ご飯もリアルメキシコ料理が楽しめます。

    夏の計画がこれからという方、おすすめです。

    こちらのハラペーニョの苗の植え付けは、フェイスブックページから畑の様子を見ることができるみたい。最近知りました。

2017/06/17

ミッドタウンIDÉECAFÉPARC「あなたと旅するポルトガル」第3回開催

東京ミッドタウン3階にあるIDÉEカフェパルクにて、
初夏の風が心地よい6月15日木曜日の夕方から
「あなたと旅するポルトガル」第3回を開催しました。
今回も早くに満席のご予約をいただき、
私はじめスタッフも、開催当日を大変楽しみにしておりました。


ポルトガルワインを、旅気分で





都会の真ん中に、野外バル現る

今回のテーマは、ヴィーニョヴェルデ。
ヴィーニョはワイン、ヴェルデは緑という意味の、
ポルトガル北部、ミーニョ地方にしかないワインです。


ポルトガルヴィーニョヴェルデ協会のおすすめと
私の飲んで欲しいワインを10本に絞るなんて到底無理!
なので7月の会でもお勧めヴェルデを投入します

緑の意味は色合いではなく、
フレッシュネス、生き生きとしたワイン、という意味。
全体の85%が白、10%が赤、ロゼは5%、
微発泡の軽やかな飲み口のものが多く、夏にピッタリのワインです。
今回はポルトガルヴィーニョヴェルデ協会の協賛も加わり、
白はもちろんですが、ロゼや赤など、
また、ミネラルたっぷりの自然派ヴェルデや、
発泡させない高貴品種アルヴァリーニョ100%の
エレガントなニューヴェルデなどなど、盛りだくさん。
滅多にお目にかかることのない、
様々なヴィーニョヴェルデが一気に10本集まりました。


会場では、詳しいワインのご紹介とともに、
好きな順番ですべて試飲いただき、
お気に入りを見つけていただきました

毎回お配りするワインリストには、
購入先情報も入っています

毎回参加される方々から簡単なアンケートに回答いただくのですが、
ワインの好みは本当に様々です。
どれが1番人気、なんてとても簡単には言えません。
どのワインも、きっと誰かの好みになる。
それが自然と人間のコラボレーションで生まれる農産物の面白さなんだなと、
毎回感じています。

それに同じ人間だって、
昨日の夜に飲みたかった味と、
今日の夜に読みたい味がまったく同じってこと、ないですよね。
だから、ワインはじぶんの好みに素直になってこそ、
心から楽しめるものなんだと思います。
知識はあくまで、目安としてぐらいに留めておいて。
あと、どんな場で誰と飲むのか。
そう、むしろそっちの方が大事ってことも多いですよね。

さらに今回は、ポルトガルを代表する陶磁器ブランド、
ボルダロ・ピニェイロのお皿やウォーターピッチャーなどが加わり、
テーブルをより華やかに楽し気に盛り上げてくれました。


楽し気なテーブルで、ワインも会話もはずみます

陶磁器をはじめインテリア関連を中心に、魅力的なアイテムのインポーターであり
スタイリストでもある阪倉みち代さんの手にかかると、
六本木のオープンカフェの空間が、
ポルトガルのドウロ川沿いにある洒落たテラスのような雰囲気に。


ポルトガルを感じるワインのおつまみ、メニューは毎回違います


ちなみに今回のポルトガルを感じるおつまみは以下の6種でした。

1.緑の卵/Ovos Verdes
ゆで卵とツナを和え、緑のイタリアンパセリをたっぷり和えた前菜。
ポルトガルでは、さらに衣をつけて揚げます。

2たことひよこ豆のサラダ Salada de Polvo
たこが大好きなポルトガル人に愛されている定番マリネサラダ。

36種のハーブサラダ/Salada de Ervas
ルッコラやディル、チャービルなど6種のハーブをミックス。
ポルトガルのオリーブオイルと塩だけでシンプルに。
千葉県野田市産「お日様リーフ」より。

4.ピリ辛オリーブ/Azeitonas picante
ポルトガル産オリーブに辛みなどのアクセントを加えて漬け直しました。

5.自由が丘BAKESHOP のカンパーニュ

6.青いトマトジャム&チーズDoce de Tomate e queijo
甘いジャム「マルモラーダ」と塩気の強いチーズの組み合わせを、
ポルトガルでは“ロミオとジュリエット”と呼びます。
今回はマルモラーダの代わりにポルトガル産グリーントマトジャムをアレンジし、
クリームチーズをのせてオリジナルの小菓子にしました。

いただいたアンケートの中には、
ぜひホットミールも! とか、鱈のコロッケ食べたい!
という嬉しいご要望もあったのですが、
カフェキッチンのスペースの問題で、
どうしてもその場で焼いたり揚げたりが難しいのです。
どうかご容赦を!



毎回モニターに旅の写真を映しながら、
ポルトガル食文化&ワインのショートセミナーも開きます

6時半からスタートし8時半ごろまで続くこの会は、
段々と陽が落ちて夜になるまでの、まさに黄金タイムと重なります。
都会の夏の日暮れどきを満喫できる2時間でした。

次回第4回は、7月27日(木)18:30から。
とっておきの個性的なポルトガルワイン10種が登場します。
もしかしたら、10種じゃおさまらないかもしれない、どうしよう。
ヴィーニョヴェルデ、自然派ワイン、肉と合わせたい赤、
香りが楽しい白、深みのあるポートや豊潤でリッチなマデイラなど、
ポルトガルワインの輝く個性を集めてご紹介します。
ご予約は、私宛のメールか、
または0351433454IDEEカフェ)まで。
リマインドメールを送らせていただく都合上、
お申込みの際は参加者のフルネームとメールアドレスをお願いいたします。

次回開催のころはもう真夏ですね、
ボルダロの器にどんなおつまみを合わせようか、
ワインは選びきれるかなあ。

あ、そして8月19日土曜日には、
このイベント「あなたと旅するポルトガル」でご紹介してきたワインなど約30種を
一気にその場で試飲&購入できるというイベント
「ポルトガルワインサマーフェスat IDÉECAFÉPARCを、
同じミッドタウンのIDEEカフェにて開催します。

もうすぐ参加者募集も始めますので、
8月19日、どうぞあけておいてください。
ボルダロの器や、お日様リーフの野菜販売も一緒に開催予定です。
私も買い物する気満々です。

2017/06/15

料理通信「私の一汁一菜」

最新号の料理通信は「私の一汁一菜」がテーマ。
私は世界の一汁一菜というページで、
ポルトガルの一汁一菜を紹介しました。

いろんな方の毎日の食についての話が読める1冊。
個人的には内田樹さん、函館のワイン醸造家・
農楽蔵のご夫婦のお話がピンときました。
PATHの後藤さんの話もいい話!


もちろん、ポルトガルに一汁一菜の思想や食文化があるわけではありません。
でも、もしもそういう考え方で料理をするとしたら、
たとえばどんな料理があるだろう。
ポルトガルの食の根幹が見える料理には
どんなものがあるだろうか、
という話です。

企画をいただいてすぐ、
私はポルトガルに暮らす友人知人数人に、
どう思うか聞いてみました。
一汁一菜より、1品大盛主義だよねという意見多数に笑いつつ、
いろんな考え方を話してくれたのですが、
共通して言われたことは、
パンより米料理の方が
主食に近いという意見。
あるいは、パンより米より、
じゃがいもこそリアルな主食だよという人もいて、面白かった。

結局、私の中で腑に落ちたポルトガルらしい一汁一菜的なものは、
鰯の塩焼きとゆでたジャガイモ、パプリカ丸焼きのマリネサラダ、
あとはカルドヴェルデ(緑のスープ)か
ソッパ・デ・レグーメシュ(野菜スープ)。
その後編集部といろいろやり取りがあり、
鰯の塩焼きもいいけど、タコご飯美味しそうですねということで、
今回紹介した

・タコご飯
・カルドヴェルデ(緑のスープ)
に落ち着きました。あ、それと、
・ピピッシュ(鶏のピリ辛モツ煮)
もですね。

鶏のピリ辛モツ煮を紹介しているのは、
作りおき料理的なものを1品ということだったので。
でも、実際これは飲み屋での作り置きメニューで、
家では作り置きする人なんて見たことないです。
作り置きする前に、
ポルトガル人なら全部食べちゃうからです。
冗談じゃなくて、ほんとに。
あとは大量に作って残った料理という感覚が多いと聞きました。
ホームステイ中も、作り置き、見たことない。
腸詰やハムやチーズや干し鱈があるしね。

同じ企画でロシア料理を紹介していらした荻野恭子さんの
発酵キャベツのスープ、おいしそうでした。飲んでみたいなあ。
最近、敬愛する米原万里さんの本を読み直しているので、
ロシア料理、東欧料理が気になって仕方ないのです。

ということで、料理通信最新号、とっても読み応えがありますよ。
ご一読ください!

そして編集部の皆様、素敵な機会をありがとうございました。