2015/08/04

お弁当と女性

小学1年生の娘にとっては、
納豆巻きが基本の我が家のお弁当。
この日は試しに梅かっぱ巻きを1個加えましたが、
帰宅した娘は「納豆巻きだけにして!」
待ちに待った夏休み。

小学1年生の娘を持つ母親にとっては、
ついに来たかの夏休み。
毎朝のお弁当づくりの大変さを
先輩ママ達に聞いていたから。

夏休みは子どもが毎日学童に通うので、
7月後半から8月いっぱいは
自動的に毎朝お弁当作りが待っています。


すでに2週間過ぎましたが、
お弁当作りはスポーツっぽい。
時間配分と計算された動きで、
朝ごはんと同時に用意しなきゃいけない。
子どもの支度もまだまだ手伝いが必要だったり。

私はお弁当作りがかなり好きな方だから
いいけれど、料理が苦手、
あるいは料理にそれほど興味がない人には、
この仕事は相当重荷だろうと思います。







料理=女性の古い考え方を、
教育レベルで変えないと、
この手の問題は解決しないと思う
そんな中、昨日の朝日新聞に
面白い記事がありました。
タイトルは「キャラ弁から考える」
キャラクターを模したお弁当作りが流行る中、
内閣官房のツイッターが「女性応援」として
キャラ弁を作っている女性を

~「朝起きるのがつらい日もある。
それでも毎日早起きしてキャラ弁を作れる理由とは?」~

とツイートで紹介したのに対し、
政府に批判的なコメントが多く寄せられたのが
この記事の大もとだそう。

確かにこのツイート内容、
批判が欲しかったの?と思うぐらい、
思慮が浅くてがっかりです。
この担当者および関係者は全員、
毎朝家でお弁当と朝ごはんを作ってから出勤し、
女性応援の仕事をして下さい。
少なくとも向こう1カ月間、毎朝です。
やってみないとと分からないでしょうから。


このタイトルだとキャラ弁の善し悪しも気になりますが、
それは趣味嗜好や考え方の問題。
そんなことはこの問題のおまけのおまけ。

私が引っかかるのは、
この頓珍漢なツイートをした内閣官房が、
朝ごはんの用意もあるのに
働く女性がお弁当を作るとはどういう労働状態なのか、
そんなとき、パパは手伝わなくていいのかというところに
想像力が働かなかったことが問題だと感じるのです。

どうせ女性応援のツイートをするなら
「朝起きるのが大変だから、夫婦交代でお弁当を作ろう!」
とか、
「毎朝の朝ごはんとお弁当は夫婦で手分けして乗り切ろう!」
とか、
そういう視点で刺激すればいいのに。
どうしたら夫は妻を助けられるだろうか
という考え方が欲しかったですね。





私はお弁当が大好きです。
ときどきはおにぎりの弁当も。
でもやっぱり「明日は納豆巻きにして!」と言われます
作るのも、食べるのも。

小学生の高学年ぐらいから、
ちまちまおかずを作ってお弁当箱に入れ、
おにぎりを握り、
友達と近くの公園に出かけて
一緒に食べるのが大好きでした。

中学生になると
土日の部活のお弁当は自分で作りました。
基本は納豆巻きです。
だって納豆が大好きだから。
お弁当でも納豆が食べられるなんて最高です。
さらに学校に持っていった納豆巻きは、
友達のからあげやしゅうまいや、
時にはチョコパンなどと
物々交換することも多く、
それもとても楽しかった。

中学の頃に好きになった男の子にも、
体育祭や文化祭のときのお弁当を
作ってあげてみたり。
張り切って茶巾ずしを作ったこともあったなあ。

お弁当、元気な時はいいんです。
好きだし頑張れます。
でも、疲れているときのお弁当はきつい
やってみると毎日の大変さも身に染みます。  


お稲荷さん。甘い味付けが好きかと思ったら
「納豆が入ってるかと思った」と言われました。
どんだけ納豆好きなの
ところで、お弁当をラクに作るには
いくつかコツがあります。
その一つが買ってきたものの利用。
煮豆系やお漬物、練りものなど
市販品を必ずストックしておくと、
味のバリエーションも増えます。

からあげも、冷凍品を買わなくたって簡単。
鶏モモ1枚を買ったら6ピースに切り、
表面にごま油を塗ってラップでぴっちり包み、
冷凍しておきます。
それを朝、電子レンジでチンして
8割ぐらい解凍し、
表面に片栗粉をふり、
小さいフライパンに油を大さじ1入れ、
両面をこんがり揚げ焼きすればOKです。
塩、こしょうなどの味付けは好みでどうぞ。
冷凍するときに、
花椒の粒をつぶして散らしておくと
肉にいい香りがつきます。





政府の女性応援なんて期待してたら、
夏休みは終わっちゃいます。
ラクに楽しくできるように手間は省き
日々のお弁当作りを頑張りましょう。