2017/03/31

IDÉE CAFÉ PARC 東京ミッドタウン店でのイベント、4月からスタートします!

お知らせです。
2017年4月から8月まで、
「あなたと旅するポルトガル ワイン&フード」と題し、
東京ミッドタウンのIDÉE CAFÉ PARC にてポルトガルのワインを楽しむイベントを開催します。
いずれも平日の夜ですが、ご興味ある方はぜひご参加ください。
自分で言うのもなんですが、とてもお得だと思います。
日時/2017年4月~8月の毎月1回開催
場所/IDÉE CAFÉ PARC (東京ミッドタウン3F)
内容/ポルトガルの食文化・ワインの特性についてショートセミナー開催、
その後テーマに沿ったワインの試飲(6~8種)とフードを提供。
会費/4000円(予定)
ご予約/こちらまたはイデーカフェ パルク(03-5413-3434)

第1回は4月14日(金)18:00~20:00の予定です。
「春を祝う、華のあるワイン」と題し、色や香りが華やかな、気分の上がるワインを集めて紹介予定です。
具体的には、泡が美しいエシュプマンテ、イチゴのようなアロマのロゼ、花のような香りの白、余韻が楽しい赤、微発泡ヴィーニョヴェルデの白・ロゼ、ポートのロゼなど。

フライヤーは緑がイメージカラー


店舗で目にされたら、ぜひお手に取って下さい!


今後のスケジュール/
4月14日(金)18:00~20:30 春を祝う華のあるワイン
色や香りが華やかな、気分の上がるワインを集めて紹介。泡が美しいエシュプマンテ、
イチゴのようなアロマのロゼ、花のような香りの白、余韻が楽しい赤、
微発泡ヴィーニョヴェルデのロゼ、ポートのロゼ、マデイラなど。
フード/オープンサンド2種(サーディンと紫玉ねぎのマリネ、たらとじゃがいものピポグラタン)、ピリ辛オリーブマリネなど。

5月26日(金)18:00~20:30 初夏にぴったり心地よい自然派ワイン
オーガニック、ビオディナミなど、自然派の造り手を集めて紹介。軽やかな微発泡から白、赤、ロゼなど。
初夏の心地よさを、クラフトマンシップ溢れるじんわりおいしいワインと一緒に。
フード/ビファーナ(豚肉サンド)、にんじんとオレンジのクミンサラダ、ピリ辛オリーブマリネなど。

6月 夏気分を先取り ヴィーニョヴェルデを楽しむ
7月 盛夏を楽しむ アウトドアで楽しみたいワイン
8月 ポルトガルワインサマーフェス 2017試飲販売会

六本木の気持ちの良いカフェで、ポルトガルを旅する気分を、ワインとともに味わってください!

2017/03/29

NumeroTokyo最新号

Numero Tokyo最新号で、編集・執筆しました。

もっとカラフルな人生を!!!

テーマはMake Me Happy!
もっとカラフルな人生を!
私の魂の叫びが聞こえたのか⁉

食のページでの展開は、ペアリングで味覚の冒険へと題し、アトリエフジタ、伍燗、PATH、二毛作、パティスリーアサコイワヤナギにご協力いただき、目にもカラフルなページになりました。ご協力くださったお店の皆様、どうもありがとうございました。


扉はアトリエフジタ

左はPATH、右は伍燗

左がアサコイワヤナギ、右は二毛作

版元は古巣の出版社。久しぶりに打ち合わせへ向かい、懐かしい顔との再会など、時の流れを感じてしみじみ。辞めて独立したときもすでに出版不況だったけど、嘆いてたって仕方がない。とにかく目の前の仕事をしながら、前に進むのみ。さ、仕事するぞ!進め!もっとカラフルに!

2017/03/09

黒いランドセルを選んであげたかったけれど

本を読んだり、映画やドラマを見て、まるで自分のことのように思うことがありますが、私は昨日の朝、ある新聞記事を読んでまさにそう感じました。

朝日新聞3月8日の朝刊より

記事の内容はざっとこう。小学生の女の子を持つ両親が、入学前に娘にランドセルを買おうと一緒にお店に行き、娘が黒いランドセルを選んだ。お店の人に「女の子で黒だといじめられるかもしれないから、もう一晩考えて」と言われ、結局両親は「気に入ったなら買っていいよ」と黒を買ってあげた。でも、クラスの男子からはからかわれ、女の子は黒のランドセルが嫌いになり、カバーや雨除けで隠して登校していた。それが2学期になり、転校してきた友達に「気にしなくていいよ」と言われ、「頑張ってカバーを外す勇気が出」て、それからは今も黒いランドセルを使っているという。

私も一昨年、娘にランドセルを買ってあげる際、同じように一緒に店に入り、何色を選ぶのか見届けようとしました。すると娘はさーっとカラフルな列を眺め、そして最後にきっぱりと、黒のランドセルを選んだのです。

その時の私の心境は、この話の中の店員さんのコメントそのものでした。黒を選ぶそのセンスは好きだけど、でもやっぱり、黒だと学校で周りにいじめられる気がしてならない。100歩譲って紺ならいいけど、とか、訳の分からない自分の価値基準を押し付けてしまいました。さらにそのお店の店員さんも、学校で想像できる展開を心配して、ほかの色を勧めました。結局娘は茶色で妥協してくれましたが、そのランドセルを購入したときの後味の悪さと言ったら。自分で考えて意見を決めなさいと、普段は娘に偉そうなことを言うくせに、自分がやっていることが全く伴っていない。そんな自分が情けなかった。

あのとき私は、勇気がなかった。娘が決めたことなら、いじめられたって何とかしようと、どうしても思えなかった。やっぱり娘の周りの反応が恐かった。

でも、それを続けていたら何も変わらないよね、と、新聞記事の小学生に言われたような気分でした。偏見や差別を変えていくのは、固定観念の呪縛から逃れる勇気を持つこと。たとえばLGBTの問題も、難民問題も、あらゆる差別の問題も、その根幹は小学校のランドセルの色選びと同じ。新奇な意見を強い気持ちで言う勇気を持つ難しさを、象徴しているように思えました。

この記事を読み終わって、朝ご飯を食べていた娘に聞きました。
「本当は、黒のランドセルが良かったんだよね」と。
すると娘はこう答えました
「でも、今は茶色も大好きだよ」
それが本心かどうか、問いただしたところで何の意味もない。
残る事実は、勇気が出せなかった母の私が、茶色に変えてしまったということだけ。

今でもときどき、あの店でのことを思い出してしまいます。黒で決まり、いいねと言ってあげられなかった後悔。もし次に似たようなことがあったら、私はできる限り本人の考えを尊重しないといけない。男は男らしく、女は女らしくという、善意や悪意以前の知らず知らずに植え付けられてしまった価値基準に、疑いの目を持つ勇気を持ちたい。本人の意思を尊重して黒のランドセルを買ってあげた、この新聞記事のご両親のように。

昨日3月8日は、国連が決めた国際女性デー。差別や偏見を変えていく小さな1歩は、まずは家庭や職場の中の自分事の範疇で踏み出さないとと、新たに心した朝でした。

2017/03/07

2月のポルトガル食堂の主役はコジード・ア・ポルトゲーザ!



2月25日(土)のポルトガル食堂は、久しぶりの着席スタイル。
8名様にお越しいただき、賑やかな楽しいひとときになりました。


この日のワインは、ヴィーニョヴェルデ3、赤1、
マデイラワイン1、ジンジーニャ1の6本




料理は、寒い時期にぴったりの、コジード・ア・ポルトゲーザ。
塩豚、骨付き鶏、腸詰を煮込み、そのスープでじゃがいも、にんじん、キャベツ、かぶを煮込み、その旨味たっぷりのスープでご飯を炊きます。

各種肉、野菜、ご飯が揃った、ごっつい定食みたいな料理



今回のお客様は、仕事でお世話になっているdancyu編集部の方や、ウェブサイトで食関係に関わっている方などが偶然集まられて、なんだか仕事の打ち上げでもしているかのよう。用意したワインもほとんど空き、気が付けば料理もすっかりきれいになくなって。もしや、足りなかったか!?

普段顔を合わせる仕事の現場では伺えなかった、個人的な話のあれこれや最新スポットの話、はたまた、私など全く知らない、大学教授の論文専門出版社の仕事の話など、参加されたみなさんの様々な会話がピンポン玉のようにあちこちへ飛びまくり、このまま夜までお話を聞きながら飲んでいたいなあと、一人思っていた次第です。自分の仕事の世界の、なんと狭いことよ! 世の中には本当に、いろんな方々がいろんなことをしていらっしゃる。こういう新鮮なお話を伺ったりできるから、食事会を開くのが楽しいのかな、とも思います。




デザートは久しぶりに、天国のクリーム。



器はなんですかと聞かれることが多いのですが、
うすはりの冷酒用グラスです。
もちろん、冷酒は入っていません!

デザートはいつも、会がはじまる前に仕上げ直前のところまで作って準備しているのですが、今回はお菓子作りが大好きという女の子が、仕上げの作業をじーっと見てくれていたので、最初から見せてあげたかったなあと思ったり。


さて、来月は何をお出ししようかな。

3月25日(土)開催です。
ご予約、お問い合わせはこちらから。
まだ少し、お席ご用意できますよ。