2015/06/20

7月のイベントその②西荻窪「364」で、ポルトガル食堂&小さな居酒屋開きます!

ポルトガルを気軽に味わえます!
西荻窪の商店街にある「364」は、
知る人ぞ知るこだわりのショップ。

思わず手に取りたくなるような
味わいのあるお皿や、
確かな職人さんの手仕事の鍋や道具、
日本各地の手工芸品、
さらには食いしん坊のスタッフが
全国から集めた上質な食材が並びます。
いわば食まわりのクールジャパンを
取り揃えたセレクトショップ、といったところ。

シックなスタイリングで人気の
フードスタイリスト・駒井京子さんが
友人の二所宮さんと一緒に
展開しています。

最近では、目の肥えた
海外からのお客さんもちらほら来るそう。
「英語なんとかしなきゃなんですよねー」
そう話す駒井さんと二所宮さんですが、
あんまり焦ってる様子はありません。
あくまでマイぺースなお二人。
お店の空気も、お二人のキャラクターそのままで
とても居心地が良いのです。

18日も1階は通常営業(食事会は2階です)しているので、
1階では冷えたヴィーニョヴェルデを飲んだり、
気に入ったら購入も可能です!

その「364」
7月18日と19日の2日間、
「ポルトガル食堂」が出張営業します!

7月18日(土)
馬田草織のポルトガル食堂(要予約)

ポルトガルで出逢った料理を
コースで味わっていただく予定です。

おおらかでやさしくて素朴なポルトガル料理と
ワインの魅力を知っていただく

楽しいきっかけになれば嬉しいです。

13:00→15:00 ランチの部
17:00→19:00 ディナーの部

おひとりさま:5400円
ご予約03(5856)8065か、
「364」のこちらまで。
※食材準備の関係等で、3日前以降はキャンセル料がかかります。ご了承ください。





7月19日(日)
「TASQUINHA DA SAORI」(草織の小さな居酒屋)
ポルトガル食材を使った軽いおつまみと
ヴィーニョヴェルデを何種類かご用意してお待ちしております。
気軽に食べて、飲んで、
しかも気に入ったワインや食材は
その場で購入できるように準備予定。

14:00→20:30(L.O.)

ワインは夏にぴったりのヴィーニョヴェルデと、
ポルトガルで人気のさっぱりカクテルをご用意予定。
西荻窪散歩の合間に、
ぜひふらりとお立ち寄りください。
もちろん、子連れもOKです。

おつまみの内容はただいま検討中。
ピリッと辛いあれにしようかなー、
イワシのあれにしようかなー、
いろいろ迷いますね、フフフ。






2015/06/18

dancyu7月号 焼き鳥特集……からの秋山徳蔵!

dancyuのyが串!遊び心たっぷりの表紙
現在発売中のdancyu7月号は、
焼鳥がテーマ。

2015年百花繚乱の焼鳥界から
編集部が厳選した店は、
東京16、野毛が1。
私は東京の店を取材しました。

今回は1ページに1軒ずつの紹介。
見開きごとに撮影するカメラマンが違い、
書き手は1軒ごとに違います。
つまり17名がそれぞれに
お店の紹介文を書いています。

それぞれのページを
一列に並べて読んでみると、
文章も、
写真も、
その人が自然に出てくるものなのだと
改めてひしひしと感じました。

さらにさらに、丁寧に仕事するぞ!




黎明期はジビエ中心、
幕末にはサムライ養鶏なるものが流行っていたなど、
へえ~を連発してしまいます

さてこの1冊には、
お店のこと以外にも焼鳥について
さまざまな切り口の記事が
豊富に載っていますが、
私が一番好きだったのは、
日本の焼鳥の歴史を紐解く
「焼鳥タイムトラベル」のページ。
いつ、どこで、どんな人がどういう風に
焼鳥を食べていたかを
時代を解りやすくまとめながら、
とっても詳しく楽しく書かれています。

この記事を書いた土田美登世さんは、
近著に「やきとりと日本人」(光文社新書)
を持つ焼鳥ハンター。






土田編集長時代に非常に売れた、
フレンチ、イタリアン(どこだ!本棚で見つからない!)、
中華料理の100年史企画。
今読んでもつい夢中になってしまう内容です

と誌面では紹介されているのですが、
私にとっての土田さんは、
焼鳥ハンターである前に
好奇心旺盛で取材の馬力が半端ない、
そして大変お世話になった元編集長です。

私が出版社から独立して
フリーの編集・ライターの仕事を
始めたばかりの頃、
「料理王国」という雑誌で
さまざまな取材の機会をいただき、
鍛えていただきました。

自分の撮影した写真を
正式に商業誌で掲載いただいたのも、
「料理王国」の海外レポートが初めて。
あのときは、
出来上がったページを開くのが
緊張で怖かったなあ。






上のビジュアル資料は仮名垣魯文の「西洋料理通」から。
挿絵は、料理人が時計を持って煮る時間を計る様子

食のルーツをマニアックに追求する企画を
したかった土田さんが、
フランス料理100年史というテーマを
2号連続で企画したとき、
私はフランス料理界の
食の開拓者たちを調べる担当になりました。
国会図書館に通ってリサーチをしたのですが、
この仕事は本当に面白かった。
調べれば調べるほど、
人間の情熱が
どれだけすごいものを生んでいくかが想像でき、
資料を読みながら、
ひとり図書館でだただ興奮していました。







上野精養軒にあった「西洋料理十二カ月」は
代々の料理長が使い続けていて本当にボロボロだった。
2007年時点で店は創業135年

だってそのはじまりは、
まだ電気もガスも遠い存在で
かまどで煮炊きする時代。

明治以前の外国人居留地
(長崎、箱館、横浜、神戸、大阪、新潟)や、
江戸鉄砲州と呼ばれた
現在の築地などの居留地で、
見よう見まねでフランス料理を勉強し始めた
料理人たちが、
西洋料理以上、フランス料理未満の黎明期を経て、
その十数年後には、
外国の要人をもてなす
フルコースのメニューを書けるまでになり、
しかもその内容のレベルが、
後世の料理人が
西洋人が書いたものだと思うくらい
レベルが高かったというのだから。



箱根の富士屋ホテルは、建物自体が文化遺産のよう。
当時の外国人に日本の魅力を伝えようと
趣向を凝らした結果だ。元祖クールジャパン、かな
この時代の日本人の集中力と勤勉さは
計り知れないものがあったに違いありません。
こんなに短い期間に
海外の客をもてなせるようになるまでには
一体どのくらい、
挫折と悔しさと憤りを乗り越えてきたことだろうか。
そんなことを思いながら、
このページを書いたことを思い出しました。


今TBSのドラマで放送されている
「天皇の料理番」の主人公、
秋山徳蔵にももちろん触れています。
ドラマになるほどの人生を送った彼ですが、
その著書「味」のなかで






秋山徳蔵も勤めた東洋軒。
当時の厨房の燃料は重油だったから
室内はすさまじく暑く、よって天井も高く作られていた

「コック場の様子というものは、どこも同じである。切る、煮る、焼く、揚げる、一応はどこでも似たり寄ったりである。しかしそのなかに、いうにいわれぬ、教えるにも教えられぬ、玄妙な境地があって、修業というのは、つまり、その境地を探り出し、身につけることにほかならない」
と語っています。

いうにいわれぬ、教えるにも教えられぬ、
玄妙な境地を探り出し、身につける。

どんな仕事も目指すところは、
同じなのかもしれません。

それにしても、
玄妙な境地、という言葉は
ご本人が言われたことなのかしら。
言い表しにくいものを十分に言い表す、
とても受け止めやすい表現だと思いました。

昔の書物を読むと、
平易な言葉を組み合わせて
非常に品のある表現が多いなと思います。

そして自分の仕事を反省するのです。

玄妙な境地!憧れます(涙)。

2015/06/06

7月のイベントその①

7月は西荻窪とご縁があるようで、
海沿いの街で
2か所でイベントを予定しております。

まずはひとつめのお知らせです。

7月2日(木)19時30分より、
西荻窪「旅の本屋 のまど」さんで
スライド&トークショーを行います。

ポルトガルで撮ってきた街、人、食事、風景。

様々な写真をスライドでお見せしながら、
旅の思い出をお話しいたします。



リスボンで






料理の写真などもたくさん出てくるので、

ヴィーニョヴェルデと
おつまみのセットをお出しします。
お席で味わいながら、
話にお耳を傾けていただければと思います。




ポルトの海岸で









イベント詳細はこちらからもご覧いただけます。

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