2018/12/27

2018ポルトガル南部取材 ギア

チキンピリピリは、
ピリリと辛いホットソースをたっぷり塗ったグリルチキン。
唐辛子を意味する“ピリピリ”がソースに使われているから、
チキンピリピリと言う名前だ。
アルガルヴェのギアという町に老舗があると聞いて、
地元に住む友人に連れて行ってもらった。

アルガルヴェは、夏はポルトガルの人はもちろん、
ドイツやブラジルやフランスなどからも、
観光客が夏を過ごしにやってくる。
そしてここのチキンを目当てにたくさんの人がやってくる。
いつも満席で 1~2時間は待つのが当たり前なので、
ウェイティングルームまで用意されている。

聞くと、秘伝のピリピリソースを考えたオーナーが最近亡くなって、
娘さんが引き継いだばかりだという。
でも、町に欠かせない場所だから私が守るんですと、新オーナーの娘が話してくれた。
そしてピリピリソースのアイデアのきっかけは、やはりアフリカにあったそうだ。
このあたりは、本に書いていきたい。

チキンピリピリを食べ進めると、皿にはにんにくや唐辛子、鶏のうまみも加わったこのピリピリソースがたっぷり残る。
これをパンにたっぷりしみ込ませて食べるのが通の食べ方らしい。
一緒に食事したフェルナンドが、チキンを食べ終えたら、次はパンをオイルにひたしてむしゃむしゃ食べはじめた。
私も真似して食べたら、あっという間にパンが足りなくなってしまった。

若鶏は下味をつけて炭火で焼いてから、ソースを絡める。
自家製フライドポテトとオレガノたっぷりのトマトサラダの3点セットが基本のオーダー




2018/12/24

2018 年ポルトガル南部取材 シルヴェス

南部アルガルヴェの代表的な鍋料理、カタプラーナ。
専門店を訪ねた。
肉入り、海老ばっかりなどメニューが色々あるが、
まずは定番から。

魚介のうま味が詰まったおいしいスープが主役。
締めに米を加えることもあるが、
最初に出されるパンをひたして食べることが圧倒的に多いそう。

パンとにんにくのきいたアイオリソースのようなものを、
カタプラーナの具と一緒に楽しむ。
この自家製ソースが絶品。
パンとソースだけで危うくお腹いっぱいになりそうだった。

2人分で4人分はある

かりっと焼いたパンと、にんにくのきいたソース

2018/12/21

2018年ポルトガル南部取材旅 ラゴス

ラゴスの朝市で見た、
アルガルヴェ伝統の菓子、モルガディーニョス・デ・アメンデュア。
アーモンドの粉末と砂糖で生地を作り、
中に鶏卵素麺のフィオス・デ・オーボシュを詰めて
果物や野菜、動物の形にする。

これを見ると、いつも和菓子の練り切りが思い浮かぶ。
非常に甘そうに見えるが、実はそうでもない、という点も共通点。
濃いめの煎茶と合わせたい。

栗やにんじん、豚や魚など、モチーフは身近な食材

2018/12/20

2018年ポルトガル南部取材 アルブフェイラ

アルブフェイラは小さな海辺の町。
ビーチリゾートとして昔から人気で、繁華街はインドやイタリア料理の店があったりする。ポルトガルとは思えない雰囲気。
でも、ちょっと歩くとポルトガルらしい雰囲気の店もちゃんとある。

朝の散歩で見つけたいい感じの店は、ブーゲンビリアが美しい。
どんな料理が出てくるんだろう。

2018/12/19

2018年ポルトガル南部取材 サグレス

大西洋へ乗り出す地、サグレスへ。

エンリケ航海王子が海を渡る作戦会議をしたと言われる、ヨーロッパの最果。
巨大な彫刻刀で潔く削ったかのような断崖絶壁が長く続く景色。
ここからポルトガル人達が覚悟して旅立つことがなかったら、
ヨーロッパとアジアの食文化ミックスは起こらなかったといえます。
チャレンジャーな彼らのおかげで、日本にもカルチャーショックと言える南蛮文化の大流行が起きました。そして生まれた天ぷらやカステラ。もちろん食以外の文化も。
そんなことを考えながら、何もない要塞を歩く。 
人間の小ささと大きさの両方を、しみじみ感じる容赦無い場所。




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エンリケ航海王子が海を渡る作戦会議をしたと言われる、ヨーロッパの最果てへ。巨大な彫刻刀で潔く削ったかのような断崖絶壁が長く続く景色。ここからポルトガル人達が覚悟して旅立つことがなかったら、ヨーロッパとアジアの食文化ミックスは起こらなかったといえます。チャレンジャーな貴方達のおかげで、日本にもカルチャーショックと言える南蛮文化の大流行現象が起きました。そして生まれた天ぷらやカステラ、マルボーロ。そんなことを考えながら、何もない要塞を歩く。 人間の小ささと大きさの両方を、しみじみ感じる容赦無い場所です。私の人生のくよくよも、果てしなく続く荒波に打ち砕いてもらいたい。 #ポルトガル食堂 #tasquinhadeportugal#sagres
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2018/12/18

2018年ポルトガル南部取材 ラゴス

ラゴスのレストランで食べた魚のスープは、
あんこうがたっぷり、スープの底の方には米粒が入っていた。
スープ類に米粒やパスタが入っているのは、ポルトガルではごく普通のこと。
締めの雑炊のような感じで親近感が沸く。

でも、どうして米を入れるようになったのか、
それはカンジャというポルトガルの鶏のスープの歴史と関係がある。
大航海時代を経て生まれた、アジアと切っても切れない食の繋がりが、
ポルトガルのスープに米を入れるようにさせたのだろう。
そのあたりは、次の旅エッセイで触れていくつもり。


2018/12/14

2018年ポルトガル南部取材

ただいま、最新旅エッセイを書いています。
そのためブログも滞ってしまって寂しいので、
秋の旅のインスタグラムをご紹介します。

まずは、リスボンからアルガルヴェ地方へ、高速バスにのったときの様子。
久しぶりに食べたケージョ・フレシュコと生ハムのサンドイッチがおいしくて、
ここで旅のエンジンがかかりました。