2014/12/22

新刊「ポルトガルのごはんとおつまみ」

料理をのせた皿は、はじめてポルトガルを旅したときに
バスタオルにくるんで持ち帰ったもの
あっと言う間に12月!
ブログ、書きたいのになかなか書けません。
でもこれだけはお知らせしないと!

2014年はとくに後半が
矢のようにびゅんびゅんと過ぎる日々でした。

そんな中、新刊「ポルトガルのごはんとおつまみ」が
大和書房さんより12月10日に発売となりました。
みなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

この本、思い入れたっぷりです。
料理を作り、エッセイを書いて、
プロセスから仕上がりまでを自宅で撮って。
そんな約2年分のweb連載を1冊にまとめました。

ポルトガルの料理やワインってどんなものがあるの?
と思われた方、
ぜひ書店でチェックしてみてください。
なにしろ日本人の西洋料理のとっかかりは、
歴史を遡れば南蛮料理と呼ばれたポルトガル料理です。
案外日本人の好みと近いものが多いんです。

マニアックな分野の料理ですが、
レシピは拍子抜けするほど簡単です。
家にある食材でできるものばかりを集めました。

そしてつい先日、この本の出版元である大和書房さんに、
ポルトガル料理のケータリングのご依頼をいただき、
40名様分のパーティ料理をお届けしました。



特製のお祝いケーキは、本の表紙を忠実に再現。
文字もイラストもおいしくて、プロの仕事でした!

ポルトガル名物のたらとじゃがいものコロッケ、
たこのマリネなどおつまみいろいろ、
ポルトガルのワインもヴィーニョ・ヴェルデに赤、白と各種揃え、
「ナタ・デ・クリスチアノ」特製デザートの
エッグタルトも別注で。

このパーティは、
私の本の編集者さんが30万部を超えるヒット(!)を出されたということで
そのお祝いだったのですが、
社内はアットホームな雰囲気、
とてもいい空気が流れていました。

大和書房のみなさん、
楽しい時間をお裾分けいただき
ありがとうございました!









2014/11/12

リノベーション③設計施工は誰に任せる?の前に

家は決まったので、
次はリノベの設計施工を任せる人・会社探し。
でも、情報は山のようです。
どこからあたっていけばいいやら、途方にくれそう。

自分のイメージを共有しやすく、
かつアドヴァイスや自分にないアイデアも欲しい。
予算意識も自分に近いと嬉しい。
肝心の予算はさておき、
自分の望みは、遥か地平線の彼方までどこまでも続く勢いです。
これって本を作る前の、期待でいっぱいの心境にそっくり。
ここから、いろいろと始まるんですよね……。

進行中の書籍が校了段階の私、
今の本を作る最初の打ち合わせのときの、
無限に広がる可能性への、
踊り出したくなるような気持ちを思い出しました。
遠足の前日みたいな、
旅の始まりの飛行機の中のような。
そう、浮かれ気味って感じです。

幸いリノベーション専門誌の編集をしている友人がいるので、
まずはざっくり聞いてみました。
どうやってリノベーションのパートナーを探すべきか。

すると、実に現実的な答えが。
さすが業界の情報通、
どこの会社がいいとか、誰がいいとかそういうことの前に、
いきなりリノベに関する心構えが聞けました。


リノベ会社や建築家を探すには

★会社・建築家ともに、物件探しからが得意なところと、設計・施工が主な所があることを意識。
私の場合は物件が決まっているから、
設計・施工中心の会社や人の方が双方いい感じ。

★相手ができるだけ打ち合わせしやすい距離に居る方が安心。
ちょっとした打ち合わせが気軽にできるのは、施主の気持ち的にもラクかも。

★工務店としっかり連携できているかを確認。
どんなに慎重に工事しても、リノベ後に不具合が起こらないとは言い切れない。
デザインその他の意匠も大事だが、施工する工務店がしっかりしているかが実は非常に大切。
でも、どこの工務店さんなら安心なのかなんて、素人にわかるわけもなく。
ちょっと戸惑ってしまいました。でも、肝に銘じておくことに。

予算内で希望を生かすには
★時間&予算を節約するにはできるだけ既存を活かすこと。
これは鉄則。なんでもやみくもに新しくしない。


★欲張りたい気持ちはわかるけれど欲張り過ぎないこと。
イメージ先行型の私には、これが一番大事かつ難しい。

さらに実例を山のように見てきた友人は、教えてくれました。

~既存を生かして欲張り過ぎないってことはつまり、
キッチンにこだわりたいならトイレとお風呂はクリーニングのみとするとか、
ドアは塗装するもしくはカーテンにしちゃうとか、
既存フローリングの上からフローリングを貼るとか、
壁は友達も巻き込んだりして自分で塗るとか、
器用な人がいたら棚つけてもらうとか。ですね。


具体的な事例を見ていると、
そういう工夫で予算内に納めている人が多いのだとか。

友人のオカン目線の超具体的なアドバイスは、
この後ズシリと胸に響くのでした。

さて、ではアドバイスを元に、
いよいよリノベのパートナーを選びます。

★リノベの心得 その2
欲張り過ぎない。

……人生訓みたいです。













2014/11/10

リノベーション② 家探し

一生に何回できるか分からない、
自宅のリノベーション。
私にもそのチャンスが訪れました。

リノベーションをひとことで言えば、
決断。
決断、決断、決断の連続です。
しかも大きなお金がかかっていて、
毎日の生活に密着することばかりなので、
楽しみでもあり、緊張もします。
否応なく、決断力が鍛えられると感じます。

決断その1.家の購入。
言うまでもなく、これこそ一番大きな決断。

自分の生活をより良くしてくれる環境かどうか。
そして建物自体のこと。
躯体がリノベに向いているか、
管理がしっかりしているか。
住人や住環境、雰囲気などなど。

自分の湧きあがる希望はひとまず置いておいて、
新しい家が娘の成長にプラスになるかどうか。
これが今の私の家探しにはいちばん重要。

ある程度のんびりした住宅地で、
都内でも自然が身近に感じられるところ。
さらには、都内にある実家に限りなく近い場所をということで、
1年ほど探しました。

実家の近くを選んだのは、
もちろん私が残業や出張などの際に心強いということもありますが、
なによりおじいちゃんおばあちゃんにすぐに会えるという環境こそ、
私の幼いころからの夢でもありました。

東京に住み、
北海道と九州に祖父と祖母がいた私にとって、
おじいちゃんおばあちゃんはとても遠い存在だった。
だから、気軽におじいちゃんおばあちゃんと
お話ししたり遊びに出掛けたりできる友達が
とても羨ましかったのです。

経験豊かな世代の人が身近にいることは、
物の考え方や捉え方にも、
きっとプラスに影響することが多いと思う。
幸運なことに娘はその環境を持てるわけだから、
迷うことはありません。
実家に近い場所で、決まり。

さて、家を購入すると、
残りの予算でリノベに掛けられる金額も大体見えます。
この先は引っ越しにかかる費用や家具の新調などもあるので、
余裕も少しみておきたい。

ここまでで、大まかなりリノベの現実が見えてきます。
ふーっ。

家を土台から刷新するスケルトンリノベーション、
今回は潔くあきらめました(次回があればぜひやりたいけれど)。
表層の意匠変更が中心になりそうです。

では、誰に設計してもらうか。
これまた悩ましい。
しかも時間は限られています。

舵取り役のパートナー探しがはじまります。
こんなときに限って仕事も今年一番の山場。

その辺りは、次回に。


2014/11/07

dancyu12月号

dancyu12月号「ワインの感じ方」で
なんておいしそう!
撮影は三木匡宏さん
お仕事しました。

ちなみに今回のこのタイトル、
すごく好きです。

ワインって、そう、感じる飲み物。
どこの産地の
なんてぶどうを
何年熟成させて……
という話は裏方の話。

飲む人がまったく考えずに口にして
「いいねこれ、どこで誰が作ってるやつ?」
と思ってはじめて、
どこの、
誰が、
いつ、
どんなぶどうで作ったか
を知ればいい。

ま、知ったところで私の場合、
肝心のときにそれらを思い出せないことがかなり多い。
ので、ついおいしいと写真を撮るのですが、
この写真がまた溜まっちゃう。
ほぼ役に立たず。

最近は面倒なことが苦手なので、
ワインって一期一会でいいじゃん、
と思うことにしています。
覚えきれないからこそ、
困ったらソムリエさんやお店の人に聞けば良し。
と思ってます。

ワインは感じるもの。
そうです。
そうなんです。
覚えるものじゃないのよ。
日本人は勉強が好きだしウンチクも好きだから
ついワインでも同じことをしてしまうけれど。
私のような学び下手には、
この言葉、やさしく響きます。

脱・かっこつけ!
そう言えば、
ポルトガルでワインをいろいろ飲んでいたときも、
お店のご主人に
「サヨーリ、下向いて(メモして)飲んじゃダメ!まずは自分で感じなさい」
と言われたっけ。
そのときは、感じている間に酔って銘柄忘れちゃうし、
と思ってた。取材だったし。
でも、ご主人の言いたいことは
よくわかります。
自分で判断しないと意味がないんだよ、
ワインなんてもんは
ってことですよね、ご主人。


中ページの「ワインの馬鹿!」という特集内では、
ワインを楽しく飲むための自己流アイデアを
少しだけ披露しております。
ワインの知識を蓄えるのが苦手な人の気持ちが
よくわかるからこその、
ワインを適当に楽しむアイデアです。



ワインが止まらないおつまみばかり、ほんとに

そして、ワインに合うおつまみも取材しました。

亀戸「メゼババ」高山シェフの
パンを使ったおつまみ。
簡単なのにおいしいを、
目の前でいく皿も証明してもらって、
もちろん家で作ってます。

ただ、うちの娘がにんにくが苦手で、
この手のおつまみのときは
ちょっと悩む。
皮ごとつぶしてほんのり香りをつける程度なら、
ばれないかなと思いきや、
「これ、にんにく使ってる?」と
ひと口目で言われ、母ちゃんたじたじ。

5歳児女子。
すでに食卓の主導権を握ってる。
負けないぜ!

だって母ちゃんは
夜はワイン飲みたいの!
ワイン飲めるおかずつまみが、
うちの晩ご飯。

和食でもそれは可能です。
でも、にんにくが欲しい日もある。

食事の趣味が違う人が食卓にいると、
毎晩鍛えられます。

早くにんにく好きになってくれー。




2014/10/28

亀戸「メゼババ」の熱い人。

仕事で取材をしていると、
栗のようなあのナッツも待ってます

ときおりシェフや料理人さんから聞く言葉に、
思わず自分の仕事への考え方を
振りかえさせられるときがあります。

今回は、亀戸のイタリアンレストラン「メゼババ」で

高山シェフのお話にしびれました。

昨年9月にオープンした「メゼババ」は既に連日大盛況、
すっかり予約の取れないお店です。
所在地は、亀戸。

もう100万回ぐらい聞かれたであろう、
なんで亀戸のこの場所でお店開いたんですか?
という質問。
取材でもあるし、
やっぱり気になるので
私も聞かざるを得ませんでした。

その答えが実に、実に、実に男前!
実は亀戸の前に、既に契約直前まで進んでいた候補地があったけれど、
ある男気的な理由から、
変えたのだそう。
その理由が、
私にはとても刺激的だったのです。

いよいよ独立してお店を開くというときはどなたも、

場所選びでいろいろ悩みます。
アクセスとか、路面かどうかとか、
それこそ予算とにらめっこしながら、
客層などもイメージしながら、
考える、いや悩む人がとても多い。
それは当然のこと。

そんな中、高山さんは独特の考え方でした。
直前まで決まっていた、
いわゆるお洒落でお客様が集まりやすいとある場所を、自ら一蹴。
こんな軟弱な場所選びしてていいのか、俺は。
そう思ったらいてもたってもいられなくなり、
即日契約解除。
そして、わざとかなり変わった場所で開くことを
考えたのだそう。

きっと高山さんの魂の芯の部分が、
昭和のストイック系なんだと思うのです。

環境に頼らずに、
実力で行こう。
そんないい話を伺えました。

ちなみに11月もすでに予約で埋まりつつあるそう。
狙い目は12月か、来年以降

熱い料理を作る熱い料理人、
亀戸にあり、です。

2014/10/18

リノベーション①

ポルトガル料理エッセイ本の入稿真っ最中ですが、
家を購入し、リノベーションすることにしました。
忙しいときに、また一大事。

近頃は、リノベのことを考えるだけでソワソワ。
あれこれ考えていると、
自然と肩に力が入ってしまいます。

今まで何度となく家の購入を考え、物件を見て、
その度にまだ手に入れてもいない部屋のレイアウト変更や
リノベをイメージしてきました。
それは無責任な淡い想像の世界だから、
制限もなくただひたすらに楽しい。
予算のつかないイメージの世界は、ほんとに天国。

しかし。
いざ自分がお金をかけて形にするとなると、
現実が怒涛のように押し寄せてきます。
ムムム。

予算も期間も限りがある中、
果してどんな空間を作れるのだろう。
漠然としたイメージを形にするのは、
簡単ではありません。
大変大げさではありますが、
なにやら、航海に出発する気分です。
安全で楽しい旅をするならば、
まずは海に詳しい強力なプロの助っ人を探さねば。
リノベを相談する人を、
決めなければいけません。

仕事もいっぱいいっぱいなのに、
リノベーションのことがふと頭をよぎると
仕事に集中できなくなってしまう!
今年の山場、なんとか乗り切るぞ!

★リノベの心得 その1

仕事とリノベの両立は、頭の切り替えが大事。
仕事中は、インターネット上のインテリアサイトを
決してのぞくなかれ(アリ地獄のように見続けてしまいます)!


2014/09/11

dancyu10月号 

この表紙、抜群にいい!
カツの強調にこんな手があったとは
現在発売中の「dancyu」10月号で
お仕事しました。

目次に続く連載ページ、
シリーズ ウマい町で、
天草のたこを取材しました。


写真は三木匡宏さん。
たこ釣り船で撮った、
たこが壷から脱走する瞬間の連写は
ユーモラスかつリアル。
茹であがったたこを見慣れている
私には、
このシュルシュルと逃げ出す瞬間は
衝撃でもありました。
ああ、たこって軟体動物なのねー、と。

たこ壷を焼く窯元も取材しましたが、
その数に圧倒されました。

どう見ても宇宙人。天草の干しだこです


詳しくは、
どうぞ本誌をご覧ください!


ちなみに、
この干しだこの写真をアップしたところ、
ポルトガルの友人から反応がありました。

干しだこ、ポルトガルにもあるんですよね。
でも、こんな美しく形を整えていたかな?
天草のこだわりは、
職人の域でしたぞ!

今度はポルトガルの干しだこも
取材しないと。




2014/09/05

2014 秋の「ポルトガル食堂」予定

夏も終わって、
8月の教室では、ヴィーニョヴェルデの発泡タイプ
「カザルガルシア」と、
アルヴァリーニョ100%の無発泡タイプ
「レゲンゴ・デ・メルガソ」を飲み比べ。
どっちがどうだと、ワイワイ盛り上がりました
秋の気配を感じるこの頃です。

最近は、冬に出す予定の
ポルトガル料理の本の写真を自宅で撮ったり)、
エッセイを書いたりしております。

料理とワインの教室「ポルトガル食堂」は、
9月は出張教室が入るため
自宅での開催はお休みいたします。

10月は、11日(土)12:00~14:30
を予定しております(最大5名様まで)。

内容は、前菜、メイン、デザート、コーヒー、グラスワインで5000円

ワインはグラス以外にもいろいろ準備がございます。
ワインがお好きな方は申し込みの際にお知らせください。
お申し込みはこちらまで。

数名のグループでの参加をご希望の場合は、
日程の御相談にも応じられます。
遠慮なく御相談下さい。


ついこの間、
夏のバーゲン行きそびれたと思っていたら、
もう秋物が並ぶ時期。

ああ、買い物に行きたい!!
いつになったら行けるのかなあ……。

2014/08/22

函館へ

回転寿司屋の裏の浜辺(!)で順番待ち。
子供達は流木で海の家作りに夢中
半年前から待ちに待っていた夏休み。
函館を訪ねました。

食いしん坊の親戚家族が住んでいるので、

食べることに関しては一切妥協なし。
お店の選択ももちろん親戚に全権委任。
私は体調万全で臨むだけ。
最高です。

函館空港についたら、まずは自由市場へ直行。

魚にうるさい親戚のお墨付きの
長谷川商店で紅鮭を1本購入し、
宅急便で東京へ送る手はずを整えます。
脂のりのりのしまほっけ、
コロンと太った丸にしんも一緒に詰めて、
魚の買い物はとりあえず完了。
まだ旅が始まったばかりですが、
この買い物を済ませておかないと
どうも落ち着きません。

夜は函館でダントツ人気という回転寿司店

「函太朗」へ。
お盆の時期で人がいっぱい。
待ち時間もいっぱい。
こちら、確かに回転していますが、
握っている職人さんに直にオーダーすると、
北海道各地の海の幸がこれでもかと出てきます。
いうまでもなく新鮮、そして劇的に安い!
東京でお寿司を食べるのがほんとうにイヤになるぐらい、
味も値段も人に優しい。





5本じゃ足りないかもと心配しましたが、
二日酔いにならず、適量でした

翌日はキャンプへ出発。
その前に、2泊分のワインを購入すべく
函館のこだわり酒屋「越前屋」へ。
日本酒、焼酎、ビールにワインと
品揃えが豊富で、
お店の方の商品のこだわりっぷりも楽しく、
ずーっと商品棚を眺めていたくなる
お店でした。



ワインのセラーも楽しい!

地元北海道のワインはもちろん、
世界各地から集めたこだわり系ワイン、
ビオ系ワインなどで目移りしちゃう。
悩んだ末、赤白合わせて5本調達。







実はここでひとつだけ、
期待していたことがありました。

ワイン好きの人なら、
函館と聞いたらハッと思い浮かぶ
注目の新しいワイナリー、
農楽蔵(のらくら)の「norapon」(ノラポン)が、
うっかりあったりしないかなーと。
でも、やっぱりあるわけなかった、ははは。
お店の方と農楽蔵さんとは交流も多いそうですが、
それとワインがあるかどうかとはまた別の話。

気を取り直してお店の方と相談し、
北海道代表は、
滝沢ワイナリーのミュラートゥルガウ(左から2本目)に。

赤は、山形県朝日町のアッサンブラージュ・ルージュ(左端)と、

フランスで日本人醸造家が作っている、自然派のカノン(まん中)を。
このカノン、また飲みたい!

白2本は、1本がイタリアのフリッツアンテ、

もう1本はポルトガルの緑のワイン・ヴィーニョヴェルデ(右端)。
ヴィーニョヴェルデ、
やっぱりアウトドアで大人気でした。
開けた途端に引っ張りだこで、あっという間に空きました。
やっぱり日本人には
ヴィーニョヴェルデがフィットするのだとまたもや確信。



うちのテーブルだけ!という小市民らしい優越感。
ビアホールでバイト経験ありの親戚がサーブ担当
さらに車を飛ばして食材を調達したら、
八雲にあるキャンプ場へ。
大人5人で次々とテントを張り、
テーブルの準備をし、
予約していた生ビールサーバーの
到着を待つこと1時間。
結局待ち切れずに、
しぶしぶ缶ビールを開けて
乾杯してしまったところへ、
ようやくサーバー到着!
……。
こういうことってよくあります。

でも、北のおいしい空気と

冷え冷え生ビールがあれば、
それだけでもう、
みんな幸せ。


炭火で焼いて、食べて、ワイン開けて、飲んで。

大人も子供もすっかりリラックス。
TVもパソコンもない時間は
本当に貴重です。




ゴム状のシートで覆われたなだらかな山で、
好きなだけジャンプできる。
大人も夢中になります(私)

翌日は、
隣接する巨大な公園で遊びます。

北海道の公園って、

ほんとにダイナミック。
広い土地に身を置くと、
こんな発想の遊具が生まれるのかなあ。

東京ではみたことのない、

体が喜ぶ遊具がいっぱいでした。








北海道でデビュー、いいね!


公園の隣には、

36ホールあるパークゴルフ場が。
親子で廻れる気楽な雰囲気ながら、
大人も真剣になれるコース取り。
眺めも良くて、
これまたかなり面白い。

10年振りのラウンドをするうちに、
いつのまにか真剣に。
27ホール続けて廻って、
翌日は腕がパンパンに腫れました。

あくまで、パークゴルフですが。











八雲の丘にある牧場直営のカフェからの眺め。
向こうに見える青は、海と空

このほかにも、
近くの牧場でソフトクリームを食べたり、
農家直売の野菜を山ほど買って
東京に送ったり、
やりたいことは全部やって、
忙しいけど
楽しい夏休み。
楽しい時間だからこそ、
あっという間に終わり。

また来年も、

北海道に来たい、
夏休み取るぞ!と、
心に誓うのでした。





そして最後に、
函館の居酒屋最新事情を。


八角は、バリバリとがった皮が香ばしかったー!
これ、酒のみのための魚です
函館は有名な居酒屋が多く、
どこも素晴らしいのですが、
親戚の今のイチオシは「さわ7」


付き出しに出た八角(はっかく)の塩焼きと
つぶ貝の煮つけだけ
かろうじて写真に撮りましたが、
あとは食べることに集中して
写真なし。

冷静に考えて、
魚の半身の塩焼きが付き出しって……。
ほんと、素敵です。

透明ないかも、
コリコリの貝も、
ほどよい酸味と苦みのほやも、
しめさばも、
海の幸の小丼(幸があふれてました!)も、
大沼のプリプリじゅんさいも、
新たまねぎとアスパラ天ぷらも、
もうなにもかもが、
函館でした。

北海道さま、最高です。

2014/08/19

天草へ

宇宙人は、気持ちよさそうに揺れていました
雑誌の取材で、
8月上旬に熊本県の天草を訪ねました。
取材の主役は、この宇宙人。

いいだしが出る宇宙人です。
毎年天草の海沿いを占拠しているので、
正体を確認しに行ってきました。


遠くからでも、海の中の岩が見える透明度!
台風と台風の合間を縫って、
どきどきの取材と撮影でしたが、
天候に翻弄された分、
人に恵まれました。



あまりに海が碧いので、
ロケ車を降りてしばし観賞。






いつか、
天草の透きとおるような海で
のんびり遊んでみたいなあと
思いながら
東京に戻りました。



取材の詳細は、
来月9月はじめに発売される
「dancyu」10月号に掲載予定です。
どうぞお楽しみに!

2014/07/31

7月26日,猛暑の「ポルトガル食堂」

黄色いバラで夏らしさが盛り上がる!
月に1~2回開催しております、
ポルトガル料理とワインを楽しむ教室
「ポルトガル食堂」。

7月は26日(土)12時より、

自宅にて開催いたしました。

太陽が容赦なく照りつける猛暑の中、

みなさん汗をかきかき
いらっしゃってくださいました。
炎天下を歩くのは大変ですが、
冷たいシュワシュワの
ヴィーニョヴェルデを楽しむには、
実は最高のスタンバイに
なっていたのではないかと思われます。
ひとくち飲んだだけで、
ビールみたいに「カーッ」って
言いたくなっちゃいますからね。









ポルトガルのガスパショは飲む野菜サラダのよう

今回のメニューは

夏にぴったりの定番2品。


・ポルトガル風ガスパショ
 Gaspacho Alentejano

まるごとの冷凍トマトを使うというワザで、

あっという間にできるレシピです。









ピリピリは唐辛子の意

・チキンピリピリ
Frango Assado com Piri-Piri

ビネガーのきいたピリピリソースを鶏に塗って焼くだけ。

BBQなどにも使える簡単な肉料理です。
ワインもビールも進みます。

デザートは、
隠し味にひとひねりある
ポルトガルプリン。
ちょっと大人っぽい風味なんです。





今回はワイン好きの方が多かったー!
このワインのほかに、
デザートにモスカテルを楽しまれた方も
(ご要望があれば、秘蔵ワインもお出ししています)

この日はワインは2本空きました。
猛暑なので、ともにヴィーニョヴェルデの白!

微発泡の爽やかさと、香りの良さが人気の
キンタ・ダ・アヴェレーダ」
ポルトガルでもよく見かける、
みんなに愛されているワイン。

そして、日本で100本も入っていないという、
希少この上ない無発泡のエレガントなヴェルデ。
アルバリーニョ100%の逸品
レグエンゴ・デ・メルガソ」
この1種類だけを作っている、
北のメルガソ村の小さなワイナリーのもの。

とっても対象的な2本だったので、
ヴィーニョヴェルデの幅を知る
楽しい機会になりました。






今回のゲストの皆さんも楽しい方ばかり。

チーズ業界で活躍されている、料理が大好きな男性、
食べながらテーブルフォローまでして下さる、フードコーディネーターの女性、
おいしいものを求めて旅する、くいしんぼ姉妹、
マニアックなポルトガルの旅経験が豊富な女性と、
個性溢れる方々がそれぞれいろんなお話を聞かせて下さって、
実は私が一番楽しかったかも!
と思っております。

そのときどきで話題はさまざまなのですが、
やっぱり盛り上がるのは旅の話、食べものの話。

今回一番盛り上がったトピックは、
参加されたダンディーなKさんが、
朝、息子さんのお弁当を作っているということ!
仕事に行く前にお弁当作るのって大変なのに、
ママをフォローしてパパが作ってる(感涙……)
参加したみんなで大絶賛でした!
料理男子、うちの会ではめちゃモテます。

私もお弁当、誰かに作って欲しいなあー(でも、どこに持っていく?)。

さて、次回「ポルトガル食堂」は
8月23日(土)の開催です。
少し前にキャンセルが出ましたので、
若干名お席があります。

お申し込みはこちらまでどうぞ!


2014/07/28

文庫出版記念・ヴィーニョヴェルデイベント

ゆったり居心地の良いおしゃれカフェを併設している
「COOK COOP BOOK」
先々週末の7月20日(日)、
千代田区紀尾井町にある
「COOK COOP BOOK」にて、
ヴィーニョヴェルデ5種の
テイスティングイベントを開きました。

こちらの空間は、
書店でありながら
カフェとキッチンを併設していて、
作る、食べる、喋るを楽しむイベントが
常に開かれています。









幻冬舎文庫「初夏の旅心満足フェア」
最新刊です

今回は、
7月3日に発売になった自著
「ようこそポルトガル食堂へ」
文庫化出版記念と銘打ち、
実際に書籍の中で巡ったワイナリーの
ヴィーニョヴェルデ5種を
楽しんでいただこう、という内容でした。


ポルトガルで味わった緑のワインを
東京で味わえるのも、
私が毎日いろんなポルトガルワインを
楽しめるのも、
インポーターさんたちの存在のおかげ。










ということで、
緑のワイン、冷えてます!
今回この文庫で巡ったワイナリーの
ワインを輸入販売されている
「メルカードポルトガル」毛利さんと、
「ポルトガルワインの崖の上」佐野さんにも
ゲストトークに参加いただきました。

ポルトガルと商売することの面白さや
ポルトガルのワインや食材に関する
サイドストーリーなどを、
ご自分で撮られた写真などとともに
ざっくばらんにお話しいただき、
会場の皆さんと一緒に
私もすっかり楽しんでおりました。

ポルトガルの食材やワインのみを扱うというのは、
商売としても相当に覚悟がいると思うのですが、
みなさん大変だけど楽しい、と話されていて
今後もぜひ頑張っていただきたい!と、
ポルトガルワインの一ファンである私は
強く願うのでありました。
私は買い続けますからねー。




揚げたてたこ天ぷらをサーブ中

さらに、
この日はポルトガルで味わった料理を
簡単なおつまみにしてご提供。

40人分の仕込みを、
いつも手伝ってくれるNちゃん
(いつもほんとにありがとう!)、
店長のSさん(お世話になりました!)と、
開場ぎりぎりまで準備しておりました。








ガーリックのきいたバゲットスライスをちぎって
「ガスパショ」にインするのがおすすめ

今回のメニューは次の3品
アレンテージョ風ガスパショ 
Gaspacho  Alentejano 
ガスパショ アレンテジャーノ
スペイン料理として有名なガスパチョですが、隣のポルトガルでは「ガスパショ」と呼びます。野菜をざく切りにするのが特徴的。ちぎったパンをたっぷり入れていただきます。

・たこの天ぷら Polvo Frito
ポルトガルでも人気のたこ天ぷら。ワインに合うよう、衣にハーブを仕込みました。


ポルトガル産はちみつ+マスカルポーネチーズ+ぶどうパン
ポルトガルのまろやかなはちみつを、ブドウぎっしりのパンにのせたマスカルポーネにたっぷりかけました。
これ、とくにポルトガルスタイルトいうわけではなく、
私の好きなはちみつの楽しみ方。
ひと口で楽しむ甘いおつまみです。



また、会場には
文庫の表紙になった小池ふみさんの
イラストの原画も展示。

小池さんに私の原稿を読んでいただき、
印象に残った2つの食べもの
ケージョフレシュコ(左・豆腐のような新鮮チーズ)と、
カルドヴェルデ(右・緑のスープ)を
描いていただき、
幻冬舎編集者の杉田さん、
デザイナーの児玉さん、
そして私の3人で、
表紙の絵を決めさせていただきました。





みんなほんとにいい笑顔!おつかれまさ!

原画を実際に見ると、
タッチは温かくて洒落ていて、
ご本人にお会いすると、
これまた、絵が人になったような!
笑顔が魅力的なキュートな方でした。

たくさんの方々にお集まりいただき、
ポルトガルのヴィーニョヴェルデとおつまみを
楽しみ、喋って、笑っての楽しい時間でしたが、
何より幸せを感じたのは、
本を買って下さった方々に実際にお会いでき、
感想を伺えたことでした。

名もない書き手の私の本を
あまたある本の中から見つけていただき、
小さなイベントにまでご参加いただいて
(最も遠方の方は仙台から!)、
本当に本当に、
ご参加いただいたみなさま、
いつもお手伝いしてくださるインポーターの方々、友人達、
重ねてお礼申し上げます。

どうもありがとうございました!!


そうそう、
ガスパショは8月23日の料理教室でもご紹介いたします。
まだ少しお席があります。

冬にはcakesで連載中の
ポルトガルの料理レシピとエッセイをまとめた本を発刊予定です。
お楽しみに!