飲んだり、食べたり、話したりの賑やかな会場 |
来場いただいたみなさま、改めて本当にありがとうございました。
イベント中はひたすら干し鱈のコロッケを揚げていたので、写真は少しですが、イベントの様子をお伝えしたいと思います。
今年は昨年とは少し趣向を変えました。
30日は予約不要のタスキーニャ(居酒屋)スタイル。10種のポルトガルワインと数種類のおつまみを楽しんでいただき、2階のテーブル席は満席で上がれないこともしばしばでした。お待たせしてしまった方々には、ご迷惑をおかけしてしまい、すみませんでした。
まだまだご紹介したいポルトガルワインがありますが、まずはこちらから! |
今回のワインは、真夏にぴったりの爽やかなヴィーニョヴェルデが主役。白、ロゼ、赤で複数のブランドを揃えました。
そのほか、さくらんぼリキュールのジンジーニャ、酒精強化ワインのマデイラワインなど、合計10種をご用意。
以下は今回のメニューです。
・干し鱈の浮袋のフェイジョアーダ+青唐辛子ごはん 800円
・ポルトガルおつまみプレート 1000円
(干し鱈のコロッケ+鶏のピリ辛モツ煮+鰯と玉ねぎのマリネカナッペ+たことひよこ豆とコリアンダーのサラダ+黒オリーブ)
・珍味 干し鱈の舌フリット(小2ピース) 600円
1.アフロス テン(ヴィーニョヴェルデ
オーガニック白) 400円
2.モウラス エア(ヴィーニョヴェルデ オーガニック白) 400円
3.トレヴォ (ヴィーニョヴェルデ白) 300円
4.ガタオ(ヴィーニョヴェルデ白) 300円
5.ソアリェイロ(ヴィーニョヴェルデ オーガニック白) 500円
6.ガタオ(ロゼ) 300円
7.アフロス ヴィニャオン(ヴィーニョヴェルデ オーガニック赤) 400円
8.マデイラ(酒精強化ワイン) 500円/ソーダ割り600円
9.ジンジーニャ(さくらんぼのリキュール) 400円/チョコカップ入り500円/ソーダ割り600円
旅のお土産ワインとは、古代ローマ時代から使われていたアンフォラという陶器を使って仕込まれた、ヴァスコ・ロフトさんの希少なオーガニックワインの赤。
このワイン、口当たりは優しくて、でも旨味はしっかり。赤ですが、ロゼのような淡い色が美しい。華やかな香りが印象的でした。
みなさん気になってか、あっという間に売り切れてしましました。日本ではまだ発売されていないのですが、いつか購入できるようになればと思っています。大阪の岸本さん、よろしくお願いします!
野菜と魚中心の、からだにやさしいおつまみ |
おつまみプレートは、
干し鱈のコロッケ
鰯と玉ねぎのマリネカナッペ
鶏モツのピリ辛煮ピピッシュ
たことひよこ豆のサラダ
の4種に、ハーブサラダと黒オリーブのピリ辛漬けを盛り付けたプレート。
おかげさまで好評でした。
さらに、忙しくって写真を撮りそこなってしましましたが、珍味もご用意。
今回の旅で、友人で干し鱈工場の2代目・アントニーから分けてもらった干し鱈の舌を、コリアンダーと一緒にフリットにしたものです。
青唐辛子と黒オリーブが、フェイジョアーダの味を引き立てる |
もう少し食べたい方向けには、ごはんものもご用意。
干し鱈の浮袋と腸詰を使った白いフェイジョアーダです。
青唐辛子と黒オリーブを散らしたご飯にかけるのが私のおすすめ。青唐辛子は夏場の料理によく使うのですが、フェイジョアーダの穏やかな旨味にピリッと青いアクセントの役割を果たします。
熟した黒オリーブの塩気ともよく合います。
見ているだけでも楽しい棚を 364の駒井さん、二所宮さんがつくってくれました。 この2人がいなければ、イベントの成功はあり得ません |
会場の1階、2階とも、ポルトガルという国を少しでも感じてもらえるよう、壁にはポルトガルの旅の写真を短い文章とともに飾りました。旅に出たくても忙しくてなかなか…という方に、なんとなく旅気分を味わっていただきたく。
干し鱈のこと、緑のワインのこと、そして、ポルトガルの美しい町並みに欠かせないアズレージョ(彩色タイル)のことなど。
このイベントに参加されて、ポルトガルに具体的な興味を持っていただくいいきっかけ作りができた、とら、という思いからです。
魚介の缶詰。デザインが気になるもの選んで買ってきました |
棚には、北部でつくられている繊細な刺繍小物や、素朴なイラストが可愛いノート類、パッケージデザインが素敵な缶詰などのアイテムも並べ、ポルトガルの魅力をいろいろとご紹介しました。
一見鰯の缶詰のような、チョコレートの缶詰。 紙パッケージの中には、鰯の形のチョコレートが並んでいる |
缶詰天国でもあるポルトガルは、素朴だけど味わいのあるパッケージが豊富。ヨーロッパのあか抜けないけど日本にはないセンスやデザインが、見ているだけでも楽しくなってきます。
以前自身で編集した、 スイーツ王国の取材記事が講義のベースです |
そして、31日(日)は全く違う内容のイベント。
ポルトガル菓子の焼き菓子3種をいただきながら、「日本に伝わった南蛮菓子」というタイトルのお話しをさせていただくトークカフェを開催。
焼菓子は、カステラのもとと言われているパオン・デ・ロー、チーズが入ったタルトのケジャーダ、そして、エッグタルトという名でも有名な修道院菓子のパステル・デ・ナタの3種。いずれも代々木のナタ・デ・クリスチアノさんから焼きたてを取り寄せました。
日本が最初に出会ったヨーロッパの菓子はポルトガル人がもたらしたもの。時代背景を説明しながら、どんなお菓子がどのように伝わってきたのか、また、ポルトガルの現地では、それらがどのように現代に存在しているのかを、写真をご紹介しながらお話ししました。
卵黄クリームと、白くてふんわりしたクリ―ムの2層。 間に挟んであるのは、細かくくだいたアレです |
生菓子は、自宅の料理教室でもよく作ってお出ししている天国のクリーム、ナッタシュ・デ・セウです。
ポルトガル菓子の基本となる卵黄クリームを使ったこの菓子は、見た目も味わいも、ポルトガルを象徴しているような菓子。
お菓子を頂きながらのお話は、みなさんにも喜んでいただけたようでほっとひと安心。
この2日間、本当にたくさんの方々と食を通じて時間を共有することができ、大変意義深く、また楽しい経験となりました。
改めて、ご協力いただいた方々、ご参加いただいた方々、本当にありがとうございました。
364の駒井さん(左)私、二所宮さんと。お疲れ様でした! |
私がポルトガルに魅かれるのは、その食文化の面白さや、ダイナミックな景色の素晴らしさはもちろん、かつて日本で鎖国前に爆発的なブームとなった南蛮文化の盛衰など、日本とポルトガルの歴史的な関わりも欠かせません。遠いようで、近い存在の興味が尽きない国なのです。そして、増えていくポルトガルの友人たちの人間性にも魅かれています。
これからも、新しいテーマで本を作るべく、自分のできる範囲でさまざまに活動を続けていきたいと考えております。ポルトガルのワイン旅の本を作ろうと言って下さると奇特な出版社さんがありましたら、ぜひご連絡下さいませ。
今年は娘も脱走せずにお手伝いしてくれました |
次回の「ポルトガル食堂」は8月20日(土)12時~、自宅での教室になります。
まだ若干お席がありますので、ご興味のある方はこちらまでご連絡ください。
そうそう、6月末に取材したヴィーニョヴェルデ(緑のワイン)の記事は、dancyu10月号に掲載予定です。
もちろんこのブログでも、旅のことをアップして参ります。
お楽しみに!
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