2016/05/12

dancyu6月号「甘い生活。2回目」

発売中のdancyu6月号は甘いもの特集。
私は渋谷にある焼き菓子店「チリムーロ」にお邪魔し、
シェフでオーナーの竹下千里さんと彼女の焼き菓子を取材しました。


進藤恵子さんのイラスト。あんこの質感がすごい!


一度行きたいと思っていながら渋谷の猿楽町方面に縁がなくて、
訪ねるチャンスがなかったお店。
だから今回取材で伺えてうれしかった。

チリムーロの焼き菓子は、半年ぐらい前のとある撮影現場で頂いた
出会いのひと口が衝撃的でした。

差し入れられたバナナカルダモンケーキとスパイスチーズケーキを
何の気なしにひと口ずつ食べて、
二噛みぐらいしたところで思わずケーキのかけらを二度見。
なんじゃこりゃ~!(古くてすみません)ですよ。

ひと言で言えば、お酒が飲みたくなる焼き菓子。
スパイスや洋酒と甘さのバランスがすれすれで、
脳裏に焼き付く味でした。


みるからに!

こんなぶっ飛び焼き菓子、どんな方がつくっているのか。
取材前から想像が膨らみます。
実際竹下さんにお話を伺うと、焼き菓子の味と彼女のものの考え方がどんどんつながって
私の中でガッテンボタン押しまくりです。


譲れないものがはっきりしている女性は、
姿がかっこいい


ものを創る人の苦悩のひとつに、オリジナリティの追求というものがありますが、
彼女の場合、そもそも何かに縛られないし、とらわれている様子がない。
天晴なほど自由奔放です。
本来お菓子は決まりごとが多くてなかなか冒険できない食のジャンルだと思うのですが、
ラテン系のような構え方に、憧れすら感じる……。
やってみなきゃわからないじゃない!って感じで、
アイデアを形にする実験を楽しんでいるかのよう。

実際、ご本人が楽しんでいると言っているわけで、
その奔放さが味に出ていた、というわけです。


それから、お店の内装も個性的。
アンティークショップのような古着屋さんのような、
捉えどころのない心地よさ。
それがまた、お菓子に合っている。
なんかいい、の見本

行かれる方、ちょっと迷ってしまうかもしれませんが、
近くなるといい香りが漂ってくるのでご安心を。

私もまた買いに行こう!

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