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独立したてで時間がたっぷりあったころ、 北から南まで旅して書いたポルトガルの本。 いま思えばとても贅沢な時間でした |
9月末から10月初旬の10日間、
ひとりでポルトガル北部の取材旅行をして参りました。
その様子をかいつまみながら、
備忘録を兼ねた海外取材の概要を紹介していきます。
ポルトガルでお世話になった方へ
写真をお見せする意図もあります。
especialmente Carlos, muito obrigada!
この5年間、妊娠出産エトセトラと
私の地味な人生にもさまざまな変化があり、
仕事にのみ没頭できる有り難い環境だった数年前とは
打って変わりました。
ハッと気がつけば海外取材は5年ぶり、
ポルトガルも5年ぶりでした。
荷造り、チケットや宿手配、取材コーディネイトのアポ取りなど、いつもさくさく準備していたつもりでしたが今回は妙にドキドキ。
なにか大事なことを忘れているのではないかと出発まで落ち着きませんでした。
そうしたら案の定、海外での携帯の扱いをちゃんと調べていなかったので、こっちでの支払いはちょっと高めに(涙)。
ま、無事取材して帰国したわけだから、そんなの大したことじゃない!
と自分を慰めています、よしよし(涙)。
と自分を慰めています、よしよし(涙)。
ポルト・サンベント駅。 ブルーのタイル・アズレージョが四方を囲み、 旅情を掻き立てます |
ところで一国の首都や大都市ともなれば、
5年も訪ねないと結構変化していますよね。
5年も訪ねないと結構変化していますよね。
東京がその最たる例ですが、
NYやパリなんかも、
NYやパリなんかも、
きっと街を歩けば「!」がいっぱい見つかると思います。
でもリスボンやポルトは…。
さほど変わっていませんでした。
予想通りです。
ほっとします。
だから好き。
もちろん、新しい店がちょこちょこできたり、
工事中の駅が完成したりと小さな変化はありましたが、
ギョッとするようなリニューアルは一切なし。
経済状態を考えれば、まあ至極当然かもしれません。
ポルトガルを最初に訪ねたのはもう十数年前。
大学生の卒業旅行でミラノ、バルセロナ、マドリッドとひとりで訪ね歩き、
最後に訪れたのがポルトガルのリスボンでした。
その頃のポルトガルはボンヤリと覚えていますが、
漠然とした感想は
「店があまりない」
「ひまそうな人が多い」
でした。
でもそんな地味な様子に反して食べ物が
「安い!」
「うまい!」
とくに微発泡ワインのヴィーニョヴェルデとお豆腐みたいなチーズのケージョフレシュコに
感動したのでした。
さらに散歩しながらよくよく街を見てみると、
多くの建物はアズレージョで飾られ、
木組みの市電がゴトゴトと通りを走り、
多くの建物はアズレージョで飾られ、
木組みの市電がゴトゴトと通りを走り、
どこの街にも負けない歴史を感じさせる情緒がありました。
広告の看板や観光客向けのアピールもほとんどなく、
その何もない感じが余計に強烈だったんです。
行ってみてその意味がよくわかった。
本当に、飾り気のない、商売っ気もない、
生活者のための街だったんですね。
でも、あまりいじっていないがゆえに、
昔のままのありのままの景色が残っていた。
生活者のための街だったんですね。
でも、あまりいじっていないがゆえに、
昔のままのありのままの景色が残っていた。
さすがに20年後のいまのリスボンはそうはいきません。
メインの通りにはH&Mなどいまどきなショップもあり、
メインの通りにはH&Mなどいまどきなショップもあり、
マクドナルドやスターバックスもある。
どでかいショッピングモールもある。
どでかいショッピングモールもある。
でも東京に比べれば、まだまだ街のそこここに
オリジナルの雰囲気が色濃く残っているように感じます。
オリジナルの雰囲気が色濃く残っているように感じます。
たとえばリスボンの街中のロシオ駅。
蹄鉄をかたどった出入り口は16世紀のマヌエル様式を19世紀に再現したものだそうですが、
ヨーロッパならでは、を感じます。
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ホームの屋根がかっこいいオリエンテ駅 |
さて今回の取材旅は、北部が中心でした。
リスボンはイン&アウトのために寄るだけで、
深夜について翌日の早朝にはオリエンテ駅から
特急でポルトへ。
オリエンテ駅は比較的新しい建物なので、
デザインもちょっとかっこいい。
旅人には嬉しいですね、こんな感じも。
約3時間の車内では、
取材の資料を読んだり
ぼーっと景色を眺めたりしていたのですが、
成田で出発前に久しぶりに買った
「地球の歩き方・ポルトガル」の最新号を
ペラペラめくっていて
「おや?」っと発見。
似てたんです、タイトルが。
ほら!
紹介されていた食堂はお休みで行けませんでしたが 今度訪ねてみたいです |
「ようこそポルトガル食堂へ」ですが
このページのコーナータイトルは
「ポルトガル食堂へようこそ!」
とくに特別な言葉ではないので
単なる偶然なのかもしれませんが、
もしかしたら、スタッフの方が
本を読んでくれたのかなあ、と
なんだか嬉しかったです。
どうせなら、
ポルトガルの関連書籍も
紹介して欲しいなあ、
なーんてふと思ったのでした。
欲張りすぎですね。
~つづく~
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