2017/06/15

料理通信「私の一汁一菜」

最新号の料理通信は「私の一汁一菜」がテーマ。
私は世界の一汁一菜というページで、
ポルトガルの一汁一菜を紹介しました。

いろんな方の毎日の食についての話が読める1冊。
個人的には内田樹さん、函館のワイン醸造家・
農楽蔵のご夫婦のお話がピンときました。
PATHの後藤さんの話もいい話!


もちろん、ポルトガルに一汁一菜の思想や食文化があるわけではありません。
でも、もしもそういう考え方で料理をするとしたら、
たとえばどんな料理があるだろう。
ポルトガルの食の根幹が見える料理には
どんなものがあるだろうか、
という話です。

企画をいただいてすぐ、
私はポルトガルに暮らす友人知人数人に、
どう思うか聞いてみました。
一汁一菜より、1品大盛主義だよねという意見多数に笑いつつ、
いろんな考え方を話してくれたのですが、
共通して言われたことは、
パンより米料理の方が
主食に近いという意見。
あるいは、パンより米より、
じゃがいもこそリアルな主食だよという人もいて、面白かった。

結局、私の中で腑に落ちたポルトガルらしい一汁一菜的なものは、
鰯の塩焼きとゆでたジャガイモ、パプリカ丸焼きのマリネサラダ、
あとはカルドヴェルデ(緑のスープ)か
ソッパ・デ・レグーメシュ(野菜スープ)。
その後編集部といろいろやり取りがあり、
鰯の塩焼きもいいけど、タコご飯美味しそうですねということで、
今回紹介した

・タコご飯
・カルドヴェルデ(緑のスープ)
に落ち着きました。あ、それと、
・ピピッシュ(鶏のピリ辛モツ煮)
もですね。

鶏のピリ辛モツ煮を紹介しているのは、
作りおき料理的なものを1品ということだったので。
でも、実際これは飲み屋での作り置きメニューで、
家では作り置きする人なんて見たことないです。
作り置きする前に、
ポルトガル人なら全部食べちゃうからです。
冗談じゃなくて、ほんとに。
あとは大量に作って残った料理という感覚が多いと聞きました。
ホームステイ中も、作り置き、見たことない。
腸詰やハムやチーズや干し鱈があるしね。

同じ企画でロシア料理を紹介していらした荻野恭子さんの
発酵キャベツのスープ、おいしそうでした。飲んでみたいなあ。
最近、敬愛する米原万里さんの本を読み直しているので、
ロシア料理、東欧料理が気になって仕方ないのです。

ということで、料理通信最新号、とっても読み応えがありますよ。
ご一読ください!

そして編集部の皆様、素敵な機会をありがとうございました。

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