2013/04/24

しゅっぱーつ!

春は出会いもたくさん、
別れもたくさん。

娘の保育園でも、
引っ越しなどで園を離れる友達が何人もいたので、
親子で合同送別会を開きました。

ぞくぞくと集まった20数名の親と、
やはり20数名のこどもたち。
お昼御飯も兼ねてのお別れ会なので、
ご飯の準備は私も含め3人がかり。

メニューはメキシカンにして、
トルティーヤ、
チリコンカン、
サルサ、
ワカモレ、
野菜いろいろとソーセージをたっぷり用意し、
デザートは自分で作るアイスパフェに。


アイスパフェのトッピング選びで整列するちびっ子たちは、
真剣そのものでおもしろいやら、かわいいやら。
自分で作ったてんこ盛りパフェを、
みんな夢中でほおばっていました。

そして、ひまさえあれば走る走る!
ちょっと前までおむつでよちよちしていたちびっ子たちは、
ものすごい勢いで走ったりジャンプしたり。
エネルギーの塊、
全身バネです。

そんな彼ら彼女らは、
はたしてどこまで友達との別れを理解しているんだろう。
彼らの頭の中をのぞいてみたいなあ。

そういえば、
私も4歳の頃引っ越ししたことがありました。
千葉から札幌へ。
新しい幼稚園の新しいクラス(確かたんぽぽぐみだった)で、
「ばださおりです」と自分の名前を
みんなの前で言ったことを覚えています。
まだ緊張する年齢じゃなかったのか、
すぐに友達ができて
クラスにも馴染んだ記憶があるなあ。

それからすぐ、好きな男の子ができたんだよなあ。
やっくんという名前の子で、
なんとある日その子に「僕、さおりちゃんが好き」と言われて
人生最初の恋がいきなり両想いという事実に
びっくりしつつも
有頂天になっていたら、
なんとなんと、
同じ名前の違うさおりちゃんが好きだってことがすぐわかり、
じゃ、なんで私に言うのよ!と
早くもねじれた女の感情を抱くことになったのでした。

男って……。

と、4歳の苦い初恋を思い出したのですが、
さていまどきの子どもはどうなんでしょう。

そもそも、お別れとか引っ越しが
どのぐらいピンときてるのかなあ。

引っ越した子が園に来なくなって、
しばらくしてからふと気がついて
「あれ、お母さん○○ちゃんいないね」
と聞いてくるんじゃないかと
勝手に思っていましたが、
どうやらそうでもないらしい。

娘の場合は、朝保育園に向かう玄関先で
「○○くんは、まだ来るの?」と
引っ越しの日を確認してきたり、
「●●ちゃん、ずっと同じならいいのにね」と
いじらしいことも言う。

どうやら、もうちびっ子だからと侮ってはいけないらしい。
いろいろ察しているんだね、
ちびっ子なりに。

なかでも一番驚いたのは、
送別会の締めのあいさつのとき。
お友達の男の子のひとことでした。

引っ越しされるお父さんやお母さんが
お別れの挨拶をしたあと、
引っ越しするお家のお父さんが冗談めいた感じで
「お前もあいさつしたら」と男の子にうながすと、
その子はよくとおるでっかい声で
「今日は、みんなと遊べて、楽しかったです!」
とはっきりあいさつしたのでした。

大人だってちょっと緊張してしまう
大勢の前でのあいさつで、
君はなんて清々しいんだ!

しかも、
アドリブでこの決めっぷり。
もうそのひとことを聞けただけで、
お別れ会は大成功。
親たちは、
ただただ子どもの成長の素晴らしさを
実感した瞬間でした。

と同時に、
シンプルに、はっきり感謝するという
あいさつの極意を4歳児に学んだひととき。

新しい環境でもぐんぐん成長して、
また周囲の大人を驚かせてほしいなあ。

みんな、未来に向かってしゅっぱーつ!





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