2017/12/12

今年一番の面白さ、安藤忠雄展@国立新美術館

今年訪ねた展覧会でずば抜けて面白かったのが、
国立新美術館で開催中の安藤忠雄展。

ガラス窓なしだから、光がダイレクト

中でも最大の楽しみは光の教会の原寸大再現。普通はこんなこと考えないよね、
ほんとぶっ飛んでる。
平松剛の「光の教会 安藤忠雄の現場」を読んで以来、
いつかは大阪の教会を訪ねてみたいと思っていたのが、
まさか六本木の美術館敷地に建てられるとは。
しかも建築家たっての願い、ガラスを一切はめ込まない、
信者も震え上がる自然過ぎる理想の形。それはもう寒い、けど美しい。
邪魔するガラスがないから、光がこぼれるように美しい。
でもびっくりするほど寒いからコート必着。
実際の教会を建設中に、
大阪の信者の方達がガラスを入れないと絶対だめだと言ったのはよくわかる。


外側から見た姿。端正だけど力強い


色の光が溢れるマティスのロザリオ礼拝堂とは対極だけど、どちらも光がポイント。
長い時間過ごしたくなるための要素は、同じなのかしら、と思ったり。
光は希望なのかな、と思ったり。

見学の際は、550円の本人解説付きがおすすめです。10倍楽しめます。
なんたって、本人のあの口調で解説なんてなかなかないですから。
展示にもさまざまな解説文がありますが、
個人的にはコシノヒロコさんの個人宅に関する施主コメントが面白かった。
やっぱり、シリアスなときほどユーモアが大切だよね。大満足!
12月18日まで開催しているそうです。
未だの人、必見です。

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