2021/12/22

cakes連載ポルトガル食堂「 豚肉の赤ワインとにんにく煮」

 cakes連載「ポルトガル食堂」更新しました。

「豚肉の赤ワインとにんにく煮」



作ってる最中の香りや鍋中の景色で3杯は飲めちゃう、マデイラ島のクリスマスのごちそう。「ヴィーニャ・ダーリョシュ(Vinha d'alhos)」。ヴィーニャがワイン、アーリョがにんにく。豚肉をワインとワインビネガー、にんにくで味付けして寝かせ、ゆっくり煮るように焼く料理です。そして大航海時代、この料理はインドに渡り、ポークビンダルーとなったと言われています。

当時マデイラ島は、ポルトガルを出発した船が最初に水や食料を補給した重要な中継地点。その地域の料理が人を介してインドに渡ったのかと想像すると、料理を生むのは地理と歴史だという事実に、ポルトガルおたくはひとり胸熱になってしまうー。

合わせる11月の推しワインは、なめらかで酸がきれいなエレガントさを感じる赤。ドウロ地方のポートワイン造りで高い評価を得てきた伝統あるワイナリー @niepoortvinhos が、ポルトガルの土着品種で作り上げた包み込むような味わい。余韻も長く、肌寒い秋にぴったりです。ワイン名のヴェルテンテは、視点、という意味。ちょっと哲学的なワイン名は、秋に合う気がします。

「ヴェルテンテ 2016」¥3,630(税込)
ポントヴィーニョでオンライン購入可能です。

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