2015/05/19

大阪&京都出張

大阪では本町の「リジュボア・タシュカ・ポルトゲーザ」へ。
定番のたこごはんも、何本ものたこ足をサラミのように固め、

スライスしてのせる遊び心!
リスボンっ子のジョゼさんの料理は
味も見た目も工夫がいっぱい
仕事で10年振りの大阪&京都。
駅周辺もすっかり変わっていました。

出張だから、
仕事以外の時間は
移動も何もほとんど独りで行動です。

独り!
働く母さん達がのどから手が出るほど欲しい、
憧れの独り時間。
じっくり、ぼーっとものを考えられます。

働く母は滅多に持てないんですよ、
独りの時間。
スタバでコーヒー買って、
ひと息つくのが関の山。
だから、出張のこま切れ独り時間は
何よりのリフレッシュになりました。

出張先のビジネスホテルのベッドが
どんなに小さくても、
そんなのまったく気になりません。





京都では「おかきた」の天とじ丼。
サクサク天ぷらに、だしのきいたとろとろかき卵
夢中で食べたら、口の天井やけどしました

それよりも、
自分だけの空間と
何の音もしない静けさが確保できる
有り難さの方が、遥かに大きい。

家のそれよりはるかに小さなベッドが、
ものすごく広く感じられるから不思議です。




仕事を無事終えたあとは、
以前から訪ねたかった
京都の河井寛次郎記念館へ。










直線が気持ちいい!

バスで「馬町」下車、
徒歩数分です。
「馬町」っていいです。
自分の名前が馬田なので、
馬の文字を見ると
自然と親近感が湧いてきます。


細い路地へ入り間も無く到着。
記念館の看板が、
いきなり抜群のかっこよさです。
棟方志功の筆で、
黒田辰秋の作品だそう。


勝手なイメージですが、
「わだばゴッホになる」の棟方志功だから、
もっと叩きつけるような筆致なのかと思いきや、
こんなに威厳のある端正な字も書いたとは。






細かいところまで、イズムがいっぱい

玄関をくぐり母屋へ。
明る過ぎず暗過ぎず、
光の入り方も計算された室内は、
絵のようでもあり。

とても落ち着きます。
日本人じゃなくても、
きっと感じられる空気感なんじゃないのかな。
外国からのお客さんもちらほら。





にくいほどの、光の感じ




段々畑みたい

あらためて、和室の機能性の高さに気がつきます。
オウギョウな家具はいらない。
抜けがそのまま快適さにつながる。

ところどころに置かれた調度品に見える
ユーモアが楽しい。
中庭をぐるりと囲む緑が感じられる家の作り。
そしてそして、
敷地内にある見事な登り窯!


河井寛次郎が陶工であったのだから
家に窯があるのは当然といえば当然ですが、
あらためて家の敷地内にある陶房を見ると、
いかに作陶が彼の人生そのものだったのかを
物理的にも理解できました。









母屋から中庭を覗く
二階に上ったり降りたり。
中庭を横切って行ったり来たり。
見れば見るほど、もっと見たくなる。
見どころだらけです。

しかも、

すごくリラックスできる。
「ほら、やっぱり畳と襖は落ち着くでしょ」と、
家のつぶやきが
どこからともなく聞こえてきたように感じました。

そして、どこをどう撮っても
(写真を撮る人は入口でノートにサインをします)
絵になる。
どんな風に暮らしたいか、
自分は何が好きなのか、
何がしたいのか、
言ってみれば、どう生きるのか。
それを絶えず追求している人の家。




整然とした、でも遊び心のある温かい空間

時間が許せば、
畳の上でしばらくぼーっとしていたかったなあ。

陽射しの入り具合も
しっかり計算されているのでしょう、
夕日が差すとこれまた
ドラマチックな絵画のような、
映画のワンシーンのような。

本当に絵になります。

生活=生き方
です。
そんなことをしみじみ感じ入った
静かで熱い京都の独り時間でした。









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