2014/05/30

7年振りの再会

醸造家のディオゴ(右)と、マーケティング担当のエルダー。
楽しい会話は最高のおつまみ!
ポルトガルを集中的に取材していた7年前、
地方のいろいろな場所に連れて行ってくれた
ポルトガルの友人がいました。
当時はワイン醸造家として駆け出しだった彼。

車で地方を移動する中で、

その当時の仕事のことや、
お互いの国のこと、
将来のことなど、
いろいろ話したなあ。

その彼が、

新しくポルトガルで立ちあげた
ワイナリーの醸造家として
日本にワインの売りこみにやってきたので、
7年振りに東京で会えることになりました。

7年振りで時間も経っているし、

私の顔が分かるかなあとちょっと不安でしたが、そんな心配はまったく御無用でした。
すぐに当時と変わらないトークがスタート。

話しているうちに、

7年前の取材当時のいろんなシーンが次々と思い出されて
懐かしさが止まらない!
お酒も止まらない!

私も彼も子を持つ親になり、

仕事も私生活もいろんな変化があり、
7年という年月の濃さを振り返り、
最初から最後まで話しっぱなしでした。

東京は初めてだから、

おいしい日本酒と和食を体験したいというリクエストだったので、
数日前から急きょ日本酒のにわか勉強。
お酒づくりの工程や種類についての基礎をあらためておさらいし、
それを英語で説明しなきゃならないので
なんだか試験前日の学生気分でした。
さらに日本酒に詳しい友人たちにお店を相談したりして、
数日は日本酒のことで頭がいっぱいでした。

当日はにごり酒、冷酒(純米吟醸)、ひれ酒、お店の御好意でいただいたどぶろくと、

駆け足で日本酒をざっくり味わい、
結果的に、純米大吟醸のにごり酒が一番印象的だった様子。
もちろん、合間に彼ら持参のワインも。
このワイン、とってもおいしかったので、
またあらためてご紹介します。

日本初めての彼らは、

リスボンやイギリスなどで刺身やすしは経験済みとはいえ、
目の前でお店の御主人がひく刺身の美しいい包丁使いに目が釘付け。

美しく盛られた刺身の皿を見つめ、添えてあるつまをしげしげと眺め、

穂紫蘇や紅たでも刺身のアクセントに一緒にどうぞとすすめると
「フレーバーがいい!」と楽しんでくれました。
和のハーブって結構いい仕事するでしょ、なんて話したり。

さっくり揚がった山菜天ぷらを食べながら、

「これは『tenpura』という料理で、ポルトガルのtemperarとかtemporasが名前の語源だろうと言われているのよ」
と南蛮トークをすると、
彼らも目を丸くして天ぷらを頬張っていました。
そう、ポルトガルの人って、案外過去の歴史的な繋がりを知らないんです。

数時間の短い再会でしたが、

大切な友人の存在を実感できた、
温かいひとときでした。

今度は彼らのワイナリーを訪ねよう。

Diogo,Helder,
Ate a proxima!

そして次の日は見事に二日酔いでした。

日本酒は怖い!

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