2016/03/22

リライフプラスVOL.20 最新号

リノベーション実例が55件載ってます!
このところ、
古巣の出版社の雑誌とご縁があります。
本当に、ありがたいことです。
育てていただいた上に、
掲載していただけて。

今回は、リノベーション専門雑誌
「relife+」(リライフプラス)最新号で
我が家を紹介いただきました。

取材してくれた編集者は
元同僚のKちゃん。
元同僚に取材してもらうのって、
まるで同僚の仕事現場を
うっかり覗いちゃったかのような
何とも言えないお邪魔してる感があり、
ものすごくこそばゆいです。
でも、気心しれている人だから
話は弾む弾む。
案の定、関係ない昔の職場話で
盛り上がりました。







テーマは実家との距離。近居、同居など
さまざまな例が10件掲載。読み応えあり!

ちなみに今回取材されたテーマは近居。
「どうする? 実家との距離」
というテーマで、
わが家のほかにも計10件が紹介されて
いました。

最近は少子化対策や空き家対策の解決にも結び付くものとして、
国や自治体も支援に積極的になっているそうで、近居を考える人には追い風の状況だとか。

面白いなと思ったのは、
「子供が戻ってくるマンションには理由がある」というコラム。
築年数が古くても資産価値を維持しているマンション、植栽の手入れが良い、駅近ではないが遠すぎず、一戸あたりがまあまあ広いことなどが条件として挙げられていました。

たしかに私の住んでいる家も年数は経っていますが、
近居狙いで部屋が空くのを待っている人が多かったので
思いのほか物件の競争率が高く、
決まるまでは結構ピリピリしていたなあ。
お洒落な街でもないし、駅近物件でもないのにどうしてこんなに毎回入札競争するのか
いまいちピンと来なかったのですが、
この条件を読んでなるほどと思いました。
近居狙いの子育て世代の住宅需要は、また別のジャンルとして確立しつつあるのかも。

詳しくは、書店でお手に取ってぜひご覧下さい!

2016/03/13

リノベーション⑨施主支給で予算をシンプル化する

リノベーションで一番のハードルは、
ずばり予算。

家を買うだけでも大出費なのに、
リノベでさらにお金を使うという状況。
こんな買い物三昧な時期って、人生にそうはない。
金額もいちいちが1万、10万、100万円と万単位です。
だから、お金に対する感覚が次第に鈍くなってきます。

たとえば、水回りの買い物をするとき。

洗面台のボウルや鏡などのアイテムが、
ショールームでは10万、15万円、20万円、30万円、上を見たらきりがない。
あるいはイケアのアイテムをうまく使えば10万ちょっとでできるといった具合。
ほかにも家の床だ壁だといろいろな万単位の金額を見ているうちに
金銭感覚はどんどん麻痺し、
5万円の差にあまりドキドキしなくなります。

でも、ちょっとまて。 普段の買い物では2000円のチーズを買うときでも
よし、と勢いがいるはずなのに、
5万円にそれほど緊張感がなくなる。
これが、リノベマジック。
大変危険です。

家のいろいろな場所に使う素材やアイテムをどんどん選んでいく時期に、
もしもこういった作業が面倒に感じてしまったとき、
お金の使い方がだんだん雑になってきます。
何を買うにせよ予算ありきですが、
特にリノベの場合、やりたいことを増やせば増やすほど、価格がどんどんアップします。

つまりその逆で、
本当にやりたいことだけを厳選し、
本当に欲しいものだけを買う。
その見極めが大事です。
今じゃなくてもいいものか、今じゃないとダメなのか。
住んでからでも加えられるなら、住んでからの方がよかったりもします。
探して選んで買うのも、おまかせではなく、自分が動く。
人に任せると当然コストもかかります。

施主が主体的に買い物をして
家のパーツを購入することを「施主支給」と言います。
施主支給、かなり無駄なコストを抑えられるし、
自分で納得のものをじっくり探せるので私は楽しかった。
家づくりの醍醐味でもあると感じました。

たとえば、ドアノブ。
寝室の壁をぶち抜いて新たに造った扉と子供部屋の扉の2枚は
壁になじむシンプルな白です。
ちょっと味気ないので、ドアノブで少し遊ぼうと考えていました。

もともとの家のドアノブがゴールドブラスだったので、
真鍮で、ちょっと華奢だけど繊細過ぎない雰囲気のものを探しました。
パーツショップやアンティークショップなどドアノブを扱う店はいろいろあります。
ネットでもパーツや建材を扱うところはいくつもあり。
片っ端から探しましたが、
割と定番のザ・ドアノブばかり。
何気ないのに、空間の雰囲気をつくる美しさと力強さがある
悪くないけどこれだ!じゃない。

それじゃ、真鍮そのもので
ものづくりしをているところをあたろうと
ネットで探していたら、
富山県高岡の真鍮加工・制作会社「FUTAGAMI」
に出会いました。

ペンダントやトレイ、カトラリーと
どれも控えめなデザインとシックな色や質感。
存在感があって、素敵です。
その中のタオルハンガーを見て、
これかも、と思いました。
長さを切って縦に取り付けたら、
取っ手になります。

早速FUTAGAMIに問い合わせてみました。
サイズ変更は可能だからできなくはないとのこと。
ただし、特注になるので値段が跳ね上がってします。
んー、悩ましい。


素材に忠実なやり過ぎない仕上がりが、かっこいい
でも、こんな感じがしっくりくるのは
よくわかりました。
そこで、タオルハンガーで
ほかにも真鍮の似たようなものはないか、
探してみました。

すると、ありました!
R不動産のtoolbox
パーツのカテゴリーにあった
真鍮のハンガーバー。





子供部屋の表札代わり


サイズ変更が可能か聞いてみました。
大丈夫!
価格もそこまで上がらないとのこと。

めでたく購入となりました。
今では空間の小さなアクセントになっています。

子供部屋のドアノブには、
目黒のPoint No.39で購入した
DURO社のサインステッカーを貼って遊びました。

リノベーション、
小さい箇所ほど、
遊びがいがあります。

★リノベ心得 その8
予算を抑えるには
自分で動く施主支給!
こだわりの部屋をつくるなら、
やっぱり自分で探して買い付ける施主支給!

人任せにするなんてもったいない!

2016/03/12

いいレシピってなんだ? なんだろう。

発売中のdancyu4月号
壇一雄の「檀流クッキング」特集も必読!
「いいレシピってなんだ?」
で、執筆しました。

いいレシピって、なんだろう。
ね、なんでしょう。
シェフも主婦も料理男子も料理キッズも、
料理をする人はみんな、いいレシピを求めます。
思いは巡る、誰もが饒舌になれる、
台所好きには楽しいテーマです。
いいレシピ話をつまみに、お酒が飲めそうです。
大袈裟かもしれませんが、
いいレシピってなんだろう?は、料理の哲学を追及する
率直で非常にわかりやすい言葉なのかもしれません。

dancyuの誌面では、
料理家・山田英季さんがつくる手土産料理
「魚介の実山椒オイルコンフィ」を軸に、
私なりにいいレシピについて思うところを書きました。
書いていると、無意識だった意識がポコポコ出てくる。
自分なりに結構思っていることがあったんだと、
ちょっとした発見でした。

字数が限られる誌面では書ききれなかったので、
「いいレシピってなんだ?」について
もうすこしだけ書いてみようと思います。


いいレシピ、という響きは、
いい料理とはかなり違います。
料理だと、自分じゃない誰かがつくるかもしれないけれど、
レシピだと、自分がつくるもの。
いい店見つけたよと誰かに言われたら、
どこどこ、今度行こうよと答えて、
その時点ですこし先のお楽しみになります。
でも、
いいレシピ知ってるよと言われたら、
今すぐ知りたい。
なになにどんな料理、材料はとぐぐっと前傾姿勢になり、
聞いて覚えて(あるいは書き留めて)なんともおいしそうな完成を想像する。
自分でトライする直近のお楽しみになるのです。

いいレシピはぐっと自分事です。
一人で食べるなら、飾り立てる必要がない気安さもあります。
が、半面結構シビアでもある。
だって、自分の舌はごまかせない。
何回つくっても自分が素直に飽きない味じゃないと、長く愛しにくい。

それから、できれば材料が気楽だとより愛せる。
コツさえおさえれば、大雑把でもそれなりにおいしいという手順の気軽さも、
私には大事なポイント。

さらに欲を言えば、

家庭料理は時間の余裕がない状態や
仕事帰りでちょっと疲れているときにつくることも多い。
だから難しくないと有り難いし、
洗い物も少ない方がいいに決まってる。

と、いろいろ思うところはあるのですが、

じゃあ結局何がいいレシピなんだというと、
結局、初めてそのレシピでつくった人が素直においしいと感じられることが、
一番大事なんだと思います。
そしたらまたつくりたくなる。
そしてさらに、
いいレシピを手に入れたら、
自分で何度もつくって、
自分なりのさじ加減を見つけ出す。
自分なりの工夫をしてみる。
そうすれば、何度も何度も飽きずに食べたくなる、
自分にとってのいいレシピができるんだと思います。

私にとっての最近の「いいレシピ」は、

ポルトガルで食べたたこごはんのレシピ。
ポルトガル料理は和食に通じるなあと、いつも食べながら思うのです。
だから、飽きないのかな。

2016/03/01

「ポルトガル食堂」TASQUINHAスタイル

もうすぐ春!な雰囲気のラベルを中心に選びました
通常の「ポルトガル食堂」は
着席でゆっくり料理を楽しんでいただく食事会形式の教室です。

が、たまには大勢で
いろいろなワインを飲みながら
みなさんとおしゃべりしたいと思い、2月27日(土)に
初のタスキーニャ(居酒屋)スタイルで開催してみました。

タスキーニャスタイル、
主催者が言うのもなんですが……最高でした!

みなさんで乾杯後、
それぞれが選んだワインを飲んで「ほーっ!」とおいしい溜息をつき、グラスを見つめる。
この瞬間がなんともいい。
「ね、やっぱりおいしいですよね、ポルトガルのワインって」と
嬉しくなるのです。

いつもは作りながらですが、今回おつまみはテーブルに準備しておくので、
みなさんと飲みながらゆっくりお話ができる。
最後に締めのアローシュ(ご飯)料理をその場でつくり、
できたてを食べていただく流れ。
なんでもっと早くこの形を思いつかなかったんだろう!


14名様で、大宴会!ありがとうございました

立食の方が、
会話も一層弾むのかもしれません。
みなさんの楽し気な話し声が
部屋中に広がって、BGMも聞こえない!
料理とワインを介して、
なんとも楽しい時間が生まれました。
ちなみに集合写真を見ると
まるで以前からの仲間のように見えますが、
みなさん今回初顔合わせの方ばかりです。

ワインは、
春を目前にした今だから飲みたい、
ワクワクするラベルと味を中心に
7種をセレクト。
ヴィーニョヴェルデ4種、エシュプマンテ1種、赤2種、おまけでポートワインも。

どれも軽めのサーブでご提供だったので
7種制覇された方もいらして、
ボトルが気持ち良いほど空きました。

せっかくなので、
ざっと今回のワインをご紹介します。

   
ヴィーニョヴェルデの大定番

まずはヴィーニョヴェルデの白。
ヴィーニョヴェルデはポルトガル北部の
ミーニョ地方でのみつくられる、
早飲みタイプのフレッシュワイン。
微発泡のものが多く、
きめ細かい泡が溶け込んでいます。

このカザルガルシアは
そんなヴィーニョヴェルデの中で大定番のブランド。
可愛らしいいラベルデザインは、
北部のレース編み模様がモチーフ。
見た目からも軽やかさが伝わってきます。
飲み心地はフレッシュですっきり爽やか、
ほど良い酸味で和食にもよく合う。
本国では、世代を超えて長年愛され続けています。






ストロベリーカラーのシュワシュワ辛口ロゼ

ヴィーニョヴェルデには白だけでなくロゼも赤もあります。
これは上のカザルガルシアのロゼ。
グラスに注ぐとベリー系の果実のような香りが
華やかに広がって、
ピンクの泡がシュワシュワはじけ、
見た目にもとっても楽しい。

味わいはイメージに反してきりっと辛口なので、
料理とも合わせやすく、
お花見の時期にはぴったり。

今回のタスキーニャでは一番人気だったようで、
真っ先に空になりました。








シンプルだけど印象に残るラベルデザイン

こちらもヴィーニョヴェルデ。白です。
トレヴォ(クローバー)という名前。
素朴な雰囲気が好感持てます。

私はCDもワインもジャケ買いが大好きなんですが、
これはラベルの楽しさにつられて買って、
飲んでみたら大正解だったワイン。
バランスが取れていて
ぶどうのうまみもしっかり感じるので、
最近のお気に入りでもあります。

飲み飽きない、
食事に合わせやすい、
毎日飲めるヴィーニョヴェルデです。
(毎日飲んじゃうから、残り数本!)。







見るからに爽やかで、も上品

こちらもヴィーニョヴェルデ。
やはり白です。
ワイナリーに双子の可愛い娘が誕生したのを記念して
つくられたのだそう。

他と比べるとやや酸味が立っていて、
ついつい飲んじゃうタイプ。
ボトルの溌剌としたイメージが
味にも表れています。

初夏から盛夏の季節には
こればっかり飲んでしまいそう。
今から食堂用に買い溜めしておこうかな。










モノトーンのラベルは大人な雰囲気

そして、エシュプマンテ。
スパークリングワインです。
なんと赤。
ヴィニャオンというポルトガルの土着品種ぶどう100%。
このヴィニャオンは、ほかのどれとも違う
独特な果実味が特徴で、
しっかりした渋みや黒ぶどうの骨太なうまみが
たっぷり含まれています。
その濃厚な味わいを、
シュワッとキレの良い泡が和らげるので
赤なのに飲みやすい。

今回、これが一番印象に残ったという感想も
結構ありました。










ラベルのてんとう虫は自然派の証
さらにポルトガル品種のブドウだけでできた
自然派赤ワインも。
私が大好きな1本です。
これ、2083円でいいんでしょうか。
と、飲むたびにつぶやいてしまいます。

丸みがあるけれど、
ぶどうのうまみもしっかりあって、
果実味豊か。
ああ、ぶどうのお酒を飲んでいる!と感じられる、
それでいてアタックが強くないので
グラスが空くと、つい注いでしまう。

なめらかでのびのび、
味わい深い1本です。









明るくて洒落たお姉さん!
最後に赤をもう1本。
こちらも、とても人気がありました。
南のアレンテージョ地方のもの。
太陽の光をさんさんと浴びた、
果実味たっぷり、香りも華やか、
エレガントな仕上がり。
ラベルのすっきり洒落た感じが
飲み心地にも表れています。

ボリュームのある肉料理もいいし、
トマトソースのパスタなども相性よし。
我が家でも、
気軽に開ける赤です。

と、ざっとワインの紹介でした。
次回の「ポルトガル食堂」TASQUINHAスタイルは、
4月30(土)に開催予定。
気になる方はこちらまで、
お気軽にお問い合わせください!