2015/05/26

dancyu6月号「パンを愛する人」

写真の力!
遅いけど、ご報告。

すでに絶賛発売中の
dancyu6月号はパン特集。
お仕事しております。

自宅に届いた見本誌の袋を
郵便ポストから取り出し、
待ちきれなくて家に着くまでの間に
歩きながらビリビリと封を開けると、
出てきたのはこの表紙!

いつもハッとする表紙が楽しいのですが、

この号はなにより、
このコッペパンの写真に目を奪われました。
なんですか、このおいしそうなパンは。

亀有の「吉田パン」のコッペパンを

大沼ジョージさんというカメラマンさんが
撮影しています。
この感じの良いふっくら感!!!

写真とわかりつつも、

思わず無意識に表紙をなでてしまいました。
いまにも小麦の香りがしてきそう。


写真は撮る人も、見る人も、

一瞬が全て。
その一瞬にこんなに強さがあるなんて。

あらためて、写真の魅力を感じた表紙でした。

この写真をさらに引き立つようにデザインしている

ナカムラグラフさんの
デザイン力も恐るべし、です。



甘さ控えめの大人フレンチトースト
さて今回は、
「いつ、だれと、パンを食べる?」
の企画でお仕事しました。

朝パン担当。
調理して食べるパンの料理というテーマなのでメニューも考えます。
どこのお店のどんなパンを
どんな風に?

いろいろ検討した結果、
オープンしたての
浅草「SUKE6ダイナー」さんで、
バナナとベーコンのフレンチトーストを
つくっていただくことに。



パンは「SUKE6ダイナー」の3階にある
パン工房「マニュファクチュア」で販売中の
山型食パンを使用。

こちらのパン、そのままでも味わい深い!
柔らかさもちょうど良く、何もしないでちぎって食べ出すと止まりません。
もちろん、トーストすると香ばしさがグンとアップ。
この撮影以来、ときどき自転車で買いに行って、
冷凍保存しています。

普通のトーストもいいですが、
薄切りきゅうりと韓国のりを重ねて挟むのが
このところはまっている食べ方。


ああ、このこんがりジューシー感!

ところで、
この号ではもう1枚、
ぐっとくる写真がありました。

「アスパラガスはまだか」
という企画のページで紹介されている、
ホワイトアスパラガスのムニエルの写真。
「フロリレージュ」川手シェフの
旬を最大限魅力的に調理した料理を、
竹内章雄さんが撮影しています。

竹内さん、プライベートでは
食いしん坊が集まるチームで
ご飯を一緒に食べに行くんですが、
いつも本当に面白い(かつ、非常にくだらない)ことばっかり話しているので、
こんな素晴らしい仕事を誌面で見ると、
あの食事中のふざけた人と
同じ人物かどうかかなり疑わしくなってしまう。

竹内章雄さんって
2人いるんじゃないの!?
なーんて。

料理の写真はそのものの魅力を最大限引き出す
観察力が大事だと私は思うのですが、
竹内さんの観察力って…。

一緒にご飯食べるの怖くなってきます。

竹内さん、食べものを観察しても、
食べている人間は絶対に観察しないでねー!

2015/05/25

5月23日のポルトガル食堂に、ポルトガルの方が初参加!

せっかくなので、記念撮影させていただきました
先週末の「ポルトガル食堂」には、
都内在住のポルトガルの方が
初めて参加して下さいました。

この会(教室)をはじめたときは
想像もしなかった嬉しい展開に、
(もしも来てくれるようになったら
楽しいだろうとは思ったけれど)
続けるって大事だなあとしみじみ。

毎回、自分の料理を食べていただくだけでも
緊張しているのですが
(実際は全くそう見えないようです)、
ポルトガルの方となるとさらに緊張!
「サヨーリサン、コレチョットチガイマスヨー」
とか言われちゃったり、
もっと悲しい想像では
「ウーン……(苦笑い)」
とか。
もしもそんなことがあったら、
看板しまって即閉店です(ガーン)。
当日も、朝からソワソワ。

で、どうだったかと言いますと……。





ナタ・デ・セウ(天国のクリーム)
すごく喜んでいただけましたよ、みなさん!
よかったー(涙!!!)。
ペドロさん、ありがとう!

私のレシピは、
ポルトガルで食べて美味しかったものを
日本人が食べやすく作りやすく
アレンジしているのですが、
ゲストのペドロさん、
たことひよこ豆のサラダも、
菜の花と腸詰めの炊き込みごはんも、
オリーブのピリピリマリネも、
どれも気に入って下さいました。

デザートにお出しした天国のクリームは、
本国より丁寧できれいだと褒めてくださり、
私、あっというまに有頂天♡

本当に単純です。





そしてペドロさんからもひとつ、
料理のコツを教えていただきました。

パプリカのグリルマリネサラダを作るときの
ペドロさんのマエン(お母さん)のアイデア。

パプリカを丸ごとグリルした後に、
ビニール袋に入れてシャカシャカ振りながら
蒸らすんだそう。
すると、黒く焦げた皮が
するりと剥けるそうです。
なるほどねー。

この夏は、シャカシャカでマリネ作りがラクになる、
ペドロさん、ありがとう!

この日のゲストにはお料理上手なチーズ博士もいらしていて、
デザートにと山羊と牛のおいしいチーズを差しいれていただきました。
事前のメールでは「チーズを少しだけお送りします」と書かれていたのですが、
家に届けられたチーズは食べ頃がたくさん!
チーズ好きにはもうたまりません。
チーズを輸入する際のマニアックなお話もたくさん伺えて。
Kさん、ほんとうにありがとうございました!

今回もまた、いらっしゃって下さる方々が本当に素敵で、
毎回玄関の扉を開けるのが楽しい!

次回6月は13日が満席、27日は残り1名様となっております。
ご参加希望の方はこちらまでどうぞ!






2015/05/21

5月16日の「ポルトガル食堂」旅の達人多数参加!

五月晴れが続いて
新しいいすを投入しました
気持ちのいい毎日です。

5月16日の「ポルトガル食堂」は
7名様で賑わいました。

旅好き、食べもの好きのお客様が多い
うちの食堂ですが、
今回はバックパッカー的な
ワイルド旅行体験者が多くって
へえ~の連発でした。

GW後ということもあり、
キューバ、スペイン、イタリア、台湾など、
旅好きが聞いただけでムズムズするような国を
みなさん訪ねてきたという話。

たとえばキューバ。

キーワードは“パサパサ”です。
パンも、魚も、ご飯も
みーんなパッサパサ!
だからラム酒とコーラを
ガンガン飲んじゃうんじゃないのか。
そんなアバウトな感想から、
現地通貨と渡航客用通貨の2種があるといった
旅したからこそのマニアックな話も。
音楽とダンスが生活の一部で、
リズムを感じない日はない。
そんな国がキューバだそう。

ちなみに、キューバのコーラは人口甘味料じゃなくて
純粋な砂糖を使っているから
味わいがちょっと違って人気らしい。
NYのキューバンレストランなどでは“キューバのコーラあります”って
張り紙があるらしいです。
へえ~。

台湾旅行の達人も初参加。
台湾は日本から近いだけに、
金曜夜出発で月曜朝に帰ってくるという
週末台湾旅行を20回以上していて、
本が書けそうなぐらいの台湾マニア!
台湾ツアーを仕切っていただいて、
ポルトガル食堂参加経験者でツアー組んだら楽しそうです。
朝昼おやつ晩夜食と、
きっと食べてばっかりでしょうけど。


ちなみにこの日のメニューは、
たことひよこ豆のサラダに
菜の花と腸詰の炊き込みご飯。
デザートはポルトガルプリン。
ヴィーニョヴェルデは白と赤が空きました。
ごはんものはやっぱり大人気!
あっというまに完食いただきました。
サイドでお出ししているおまけのおつまみも好評でした。

5月は2回開催、
6月も2回開催。

7月も2回できるかな?
開催したいなあ。

それから、
7月は18、19日の午後、
ポルトガル食堂が西荻窪に出張します!

友人の人気スタイリスト駒井京子さんが運営している
西荻窪の話題のセレクトショップ「364」にて、
冷たーいヴィーニョヴェルデ数種類と
ポルトガルおつまみ&おやつを
お出しする予定。
メニュー考えるのが楽しみです!

詳しくはまたブログでお知らせします。

2015/05/19

大阪&京都出張

大阪では本町の「リジュボア・タシュカ・ポルトゲーザ」へ。
定番のたこごはんも、何本ものたこ足をサラミのように固め、

スライスしてのせる遊び心!
リスボンっ子のジョゼさんの料理は
味も見た目も工夫がいっぱい
仕事で10年振りの大阪&京都。
駅周辺もすっかり変わっていました。

出張だから、
仕事以外の時間は
移動も何もほとんど独りで行動です。

独り!
働く母さん達がのどから手が出るほど欲しい、
憧れの独り時間。
じっくり、ぼーっとものを考えられます。

働く母は滅多に持てないんですよ、
独りの時間。
スタバでコーヒー買って、
ひと息つくのが関の山。
だから、出張のこま切れ独り時間は
何よりのリフレッシュになりました。

出張先のビジネスホテルのベッドが
どんなに小さくても、
そんなのまったく気になりません。





京都では「おかきた」の天とじ丼。
サクサク天ぷらに、だしのきいたとろとろかき卵
夢中で食べたら、口の天井やけどしました

それよりも、
自分だけの空間と
何の音もしない静けさが確保できる
有り難さの方が、遥かに大きい。

家のそれよりはるかに小さなベッドが、
ものすごく広く感じられるから不思議です。




仕事を無事終えたあとは、
以前から訪ねたかった
京都の河井寛次郎記念館へ。










直線が気持ちいい!

バスで「馬町」下車、
徒歩数分です。
「馬町」っていいです。
自分の名前が馬田なので、
馬の文字を見ると
自然と親近感が湧いてきます。


細い路地へ入り間も無く到着。
記念館の看板が、
いきなり抜群のかっこよさです。
棟方志功の筆で、
黒田辰秋の作品だそう。


勝手なイメージですが、
「わだばゴッホになる」の棟方志功だから、
もっと叩きつけるような筆致なのかと思いきや、
こんなに威厳のある端正な字も書いたとは。






細かいところまで、イズムがいっぱい

玄関をくぐり母屋へ。
明る過ぎず暗過ぎず、
光の入り方も計算された室内は、
絵のようでもあり。

とても落ち着きます。
日本人じゃなくても、
きっと感じられる空気感なんじゃないのかな。
外国からのお客さんもちらほら。





にくいほどの、光の感じ




段々畑みたい

あらためて、和室の機能性の高さに気がつきます。
オウギョウな家具はいらない。
抜けがそのまま快適さにつながる。

ところどころに置かれた調度品に見える
ユーモアが楽しい。
中庭をぐるりと囲む緑が感じられる家の作り。
そしてそして、
敷地内にある見事な登り窯!


河井寛次郎が陶工であったのだから
家に窯があるのは当然といえば当然ですが、
あらためて家の敷地内にある陶房を見ると、
いかに作陶が彼の人生そのものだったのかを
物理的にも理解できました。









母屋から中庭を覗く
二階に上ったり降りたり。
中庭を横切って行ったり来たり。
見れば見るほど、もっと見たくなる。
見どころだらけです。

しかも、

すごくリラックスできる。
「ほら、やっぱり畳と襖は落ち着くでしょ」と、
家のつぶやきが
どこからともなく聞こえてきたように感じました。

そして、どこをどう撮っても
(写真を撮る人は入口でノートにサインをします)
絵になる。
どんな風に暮らしたいか、
自分は何が好きなのか、
何がしたいのか、
言ってみれば、どう生きるのか。
それを絶えず追求している人の家。




整然とした、でも遊び心のある温かい空間

時間が許せば、
畳の上でしばらくぼーっとしていたかったなあ。

陽射しの入り具合も
しっかり計算されているのでしょう、
夕日が差すとこれまた
ドラマチックな絵画のような、
映画のワンシーンのような。

本当に絵になります。

生活=生き方
です。
そんなことをしみじみ感じ入った
静かで熱い京都の独り時間でした。









2015/05/06

6月の「ポルトガル食堂」募集開始します。

6月の「ポルトガル食堂」のご参加
ポルトガル料理とワインと
旅と食の話を楽しむテーブルです
募集スタートしました。
今月は以下の2回を予定しております。

6月13日(土)12:00~15:00

6月27日(土)12:00~15:00



このところ予約が早めに埋まってしまいます。
ご興味ある方はメールで詳細をご確認の上、
お早めのお申し込みをお勧めします。

キャンセルにつきましても、
お待ちの方がいる場合がありますので
ご予定が変更になりましたら
ぜひお早めにお知らせ下さい。

最近は、男性の参加も増えています。
御夫婦チームも。
もちろん、一番多いのはお一人での参加です。

どうぞお気軽に!