2014/11/12

リノベーション③設計施工は誰に任せる?の前に

家は決まったので、
次はリノベの設計施工を任せる人・会社探し。
でも、情報は山のようです。
どこからあたっていけばいいやら、途方にくれそう。

自分のイメージを共有しやすく、
かつアドヴァイスや自分にないアイデアも欲しい。
予算意識も自分に近いと嬉しい。
肝心の予算はさておき、
自分の望みは、遥か地平線の彼方までどこまでも続く勢いです。
これって本を作る前の、期待でいっぱいの心境にそっくり。
ここから、いろいろと始まるんですよね……。

進行中の書籍が校了段階の私、
今の本を作る最初の打ち合わせのときの、
無限に広がる可能性への、
踊り出したくなるような気持ちを思い出しました。
遠足の前日みたいな、
旅の始まりの飛行機の中のような。
そう、浮かれ気味って感じです。

幸いリノベーション専門誌の編集をしている友人がいるので、
まずはざっくり聞いてみました。
どうやってリノベーションのパートナーを探すべきか。

すると、実に現実的な答えが。
さすが業界の情報通、
どこの会社がいいとか、誰がいいとかそういうことの前に、
いきなりリノベに関する心構えが聞けました。


リノベ会社や建築家を探すには

★会社・建築家ともに、物件探しからが得意なところと、設計・施工が主な所があることを意識。
私の場合は物件が決まっているから、
設計・施工中心の会社や人の方が双方いい感じ。

★相手ができるだけ打ち合わせしやすい距離に居る方が安心。
ちょっとした打ち合わせが気軽にできるのは、施主の気持ち的にもラクかも。

★工務店としっかり連携できているかを確認。
どんなに慎重に工事しても、リノベ後に不具合が起こらないとは言い切れない。
デザインその他の意匠も大事だが、施工する工務店がしっかりしているかが実は非常に大切。
でも、どこの工務店さんなら安心なのかなんて、素人にわかるわけもなく。
ちょっと戸惑ってしまいました。でも、肝に銘じておくことに。

予算内で希望を生かすには
★時間&予算を節約するにはできるだけ既存を活かすこと。
これは鉄則。なんでもやみくもに新しくしない。


★欲張りたい気持ちはわかるけれど欲張り過ぎないこと。
イメージ先行型の私には、これが一番大事かつ難しい。

さらに実例を山のように見てきた友人は、教えてくれました。

~既存を生かして欲張り過ぎないってことはつまり、
キッチンにこだわりたいならトイレとお風呂はクリーニングのみとするとか、
ドアは塗装するもしくはカーテンにしちゃうとか、
既存フローリングの上からフローリングを貼るとか、
壁は友達も巻き込んだりして自分で塗るとか、
器用な人がいたら棚つけてもらうとか。ですね。


具体的な事例を見ていると、
そういう工夫で予算内に納めている人が多いのだとか。

友人のオカン目線の超具体的なアドバイスは、
この後ズシリと胸に響くのでした。

さて、ではアドバイスを元に、
いよいよリノベのパートナーを選びます。

★リノベの心得 その2
欲張り過ぎない。

……人生訓みたいです。













2014/11/10

リノベーション② 家探し

一生に何回できるか分からない、
自宅のリノベーション。
私にもそのチャンスが訪れました。

リノベーションをひとことで言えば、
決断。
決断、決断、決断の連続です。
しかも大きなお金がかかっていて、
毎日の生活に密着することばかりなので、
楽しみでもあり、緊張もします。
否応なく、決断力が鍛えられると感じます。

決断その1.家の購入。
言うまでもなく、これこそ一番大きな決断。

自分の生活をより良くしてくれる環境かどうか。
そして建物自体のこと。
躯体がリノベに向いているか、
管理がしっかりしているか。
住人や住環境、雰囲気などなど。

自分の湧きあがる希望はひとまず置いておいて、
新しい家が娘の成長にプラスになるかどうか。
これが今の私の家探しにはいちばん重要。

ある程度のんびりした住宅地で、
都内でも自然が身近に感じられるところ。
さらには、都内にある実家に限りなく近い場所をということで、
1年ほど探しました。

実家の近くを選んだのは、
もちろん私が残業や出張などの際に心強いということもありますが、
なによりおじいちゃんおばあちゃんにすぐに会えるという環境こそ、
私の幼いころからの夢でもありました。

東京に住み、
北海道と九州に祖父と祖母がいた私にとって、
おじいちゃんおばあちゃんはとても遠い存在だった。
だから、気軽におじいちゃんおばあちゃんと
お話ししたり遊びに出掛けたりできる友達が
とても羨ましかったのです。

経験豊かな世代の人が身近にいることは、
物の考え方や捉え方にも、
きっとプラスに影響することが多いと思う。
幸運なことに娘はその環境を持てるわけだから、
迷うことはありません。
実家に近い場所で、決まり。

さて、家を購入すると、
残りの予算でリノベに掛けられる金額も大体見えます。
この先は引っ越しにかかる費用や家具の新調などもあるので、
余裕も少しみておきたい。

ここまでで、大まかなりリノベの現実が見えてきます。
ふーっ。

家を土台から刷新するスケルトンリノベーション、
今回は潔くあきらめました(次回があればぜひやりたいけれど)。
表層の意匠変更が中心になりそうです。

では、誰に設計してもらうか。
これまた悩ましい。
しかも時間は限られています。

舵取り役のパートナー探しがはじまります。
こんなときに限って仕事も今年一番の山場。

その辺りは、次回に。


2014/11/07

dancyu12月号

dancyu12月号「ワインの感じ方」で
なんておいしそう!
撮影は三木匡宏さん
お仕事しました。

ちなみに今回のこのタイトル、
すごく好きです。

ワインって、そう、感じる飲み物。
どこの産地の
なんてぶどうを
何年熟成させて……
という話は裏方の話。

飲む人がまったく考えずに口にして
「いいねこれ、どこで誰が作ってるやつ?」
と思ってはじめて、
どこの、
誰が、
いつ、
どんなぶどうで作ったか
を知ればいい。

ま、知ったところで私の場合、
肝心のときにそれらを思い出せないことがかなり多い。
ので、ついおいしいと写真を撮るのですが、
この写真がまた溜まっちゃう。
ほぼ役に立たず。

最近は面倒なことが苦手なので、
ワインって一期一会でいいじゃん、
と思うことにしています。
覚えきれないからこそ、
困ったらソムリエさんやお店の人に聞けば良し。
と思ってます。

ワインは感じるもの。
そうです。
そうなんです。
覚えるものじゃないのよ。
日本人は勉強が好きだしウンチクも好きだから
ついワインでも同じことをしてしまうけれど。
私のような学び下手には、
この言葉、やさしく響きます。

脱・かっこつけ!
そう言えば、
ポルトガルでワインをいろいろ飲んでいたときも、
お店のご主人に
「サヨーリ、下向いて(メモして)飲んじゃダメ!まずは自分で感じなさい」
と言われたっけ。
そのときは、感じている間に酔って銘柄忘れちゃうし、
と思ってた。取材だったし。
でも、ご主人の言いたいことは
よくわかります。
自分で判断しないと意味がないんだよ、
ワインなんてもんは
ってことですよね、ご主人。


中ページの「ワインの馬鹿!」という特集内では、
ワインを楽しく飲むための自己流アイデアを
少しだけ披露しております。
ワインの知識を蓄えるのが苦手な人の気持ちが
よくわかるからこその、
ワインを適当に楽しむアイデアです。



ワインが止まらないおつまみばかり、ほんとに

そして、ワインに合うおつまみも取材しました。

亀戸「メゼババ」高山シェフの
パンを使ったおつまみ。
簡単なのにおいしいを、
目の前でいく皿も証明してもらって、
もちろん家で作ってます。

ただ、うちの娘がにんにくが苦手で、
この手のおつまみのときは
ちょっと悩む。
皮ごとつぶしてほんのり香りをつける程度なら、
ばれないかなと思いきや、
「これ、にんにく使ってる?」と
ひと口目で言われ、母ちゃんたじたじ。

5歳児女子。
すでに食卓の主導権を握ってる。
負けないぜ!

だって母ちゃんは
夜はワイン飲みたいの!
ワイン飲めるおかずつまみが、
うちの晩ご飯。

和食でもそれは可能です。
でも、にんにくが欲しい日もある。

食事の趣味が違う人が食卓にいると、
毎晩鍛えられます。

早くにんにく好きになってくれー。