2013/07/19

ガスパショ・パスタ

こうも暑い日が続くと、
欲しいものは断然、冷たいものです。

冷たい麺に
冷たいワイン、
冷たいビールに
冷たいスープ!

冷たい野菜のスープ「ガスパチョ」は
スペインのものというイメージですが、
隣のポルトガルにもちゃんとあります。
ただしポルトガルでは、ガスパチョではなく
「ガスパショ」って発音します。



よーく冷やして!


面白いのはその作り方。
スペインはミキサーなどでペースト状にしますが、
ポルトガルではざく切り野菜をそのままスープにします。


このガスパショはミキサーなしだから誰でも作れます。
野菜も身近なトマト、ピーマン、きゅうり、にんにくがあれば大丈夫。
とにかく手軽です。
アレンジすればパスタにもなりますから、
冷たい麺も簡単。



細麺のカッペリーニがないときは、そうめんもアリ

あれ、このガスパショ、さっきの写真より赤くない?
そうです、アレを足してコクと甘味をアップしました。

さらに、私は普通のトマトをアレしてこのスープを作ります。

アレとかアレとか、気になります?
詳しいレシピは、
ウェブメディア「cakes」内の連載
http://cakes.mu/
「とりあえずビール!」
ご紹介しております。

気になった方は
まずはバダサオリの名前で検索してみてくださいね。

2013/07/10

猛暑襲来!

文字通りの土砂降りに、娘は大はしゃぎ。
ダイナミックな雨の様子は、
おチビにもドラマのヒロイン的な想像を抱かせるのかも
いきなり真夏が始まりましたね。

先週末の朝日新聞のタイトルに
この真夏の訪れを
「猛暑襲来」と書いてあって、
しばらく蒙古襲来のダジャレだと気がつかず、
ほんと“襲来”って感じだなあ、としみじみしていたんですが、数秒たって、あっ、これダジャレなのかと気が付きました。
でももしかするとダジャレじゃないの?
タイトル付けた人、
どっちのつもりだったんだろう、気になるな。


真夏と言えば思い出すのが、
突然振ってくる夕立。

小学生の頃、
夏休みに友達と外で遊んでいると、
夕方近くに急に空が陰り始め、
空気がじっとり重くなり、
そして、2、3滴パラパラっと雨粒を感じたかと思うと、
いきなりバケツをひっくり返したような雨が
ものすごい勢いでザーッと降ってくる。
降ってくるというか、たたきつけてくる感じ。
それを思いっきり手を広げ、
上を向いてぐるぐるまわりながら、
全身で浴びるのが大好きでした。

遠慮のない雨の降りっぷりを見て、
靴が濡れるとか、次の移動どうしようとか
そんなことを考えてしまう大人になるずーっと前の
楽しい思い出。

雨の中を数分もはしゃげば服も髪もぐしょぐしょです。
それが子どもにはたまらなく楽しい。
ずぶ濡れのまま嬉々として家に帰り、
濡れた服を脱いでバスタオルで体を拭き、
呆れ顔の親の言葉も聞かずに
新しい服に着替えて再び外へ。
大抵その頃にはもうカラリと晴れていて、
ちょっと涼しくなった公園や家の前の道路で
また日が暮れるまでたっぷり遊んだもんです。

真夏の思い出はとにかく遊んだ思い出ばかり。
娘もそうあって欲しいなあ。
小さい頃は思いっきり遊ばせて、
子ども自身が楽しい思い出をたくさん作って欲しいなあ。


2013/07/01

ポルトガル料理教室はじめました

ワインはポルトガルのヴィーニョヴェルデ
「ポンテ・デ・リマ」のアダマド。
ポルトガルの「ガスパショ」は
角切り野菜をミキサーにかけずに
そのままサラサラといただきます。
ポルトガルの料理を知りたいという
近所の友達のリクエストにお応えし、
週末にポルトガル料理教室を開きました。

ポルトガル料理とワインの取材は
仕事でずっとしてきているものの、
料理を教えて欲しいと言われる度に、
私の自己流ポルトガル料理を
はて、人に教えていいのかしら
という躊躇がありました。
でも、せっかく興味を持っていただけたのです。
思い切ってはじめました。

メニューは夏らしく、
ポルトガル風ガスパチョと
チキンピリピリ。
どちらもものすごく簡単で、
ワインにもよく合うメニュー。
みなさん小さな子どものいる方々だったので、
大人バージョン、
子どもバージョンなどの解説もしつつ。


料理のプロセスを紹介しながら、
みんなでする話がまた面白い。
いつもはどんな料理を作っているのか、とか
仕事帰りにクタクタで疲れていたら、
子どもに何を食べさせているのかとか、
本音トークもいっぱい。

世のお母さんは、
料理自体は好きでも、
朝から晩までフルで1日働いて帰ってから料理を作るっていうのが、
本当に大変なんですよね。
だって、仕事場でもなるべく早く帰らないといけないから、
集中力MAXできっちり仕事しているわけで。
その後に家族の食事を用意するのは、
まさに仕事のかけもちそのもの。
夜から「家庭」という職場に出勤するようなもんです。
週に1回だけ、お母さんがフォローしてくれるというFちゃんは、
その日帰ると食事が用意されているのが
ものすごく有り難いと言っていましたが、
それ、ほんとうに、ほんとうによくわかる。
仕事から帰って、誰かの作ってくれた料理を味わえるのって、
本当にうれしいです。
手を洗って、席について、いただきますして食べるだけっていう立場が、
まずありがたいんだよね。

自分や友達と会話やお酒を楽しむときのハレ系の料理と
毎日疲れて帰ってから作るケの料理はやっぱり違うもんです。
でも、家族が待っているから、
やっぱりおいしい料理は作りたい。
簡単でおいしいものが絶対的に喜ばれるのは
そこにあるわけで。

じゃあ、ポルトガル料理はどうかと言われれば、
意外にケにも対応します。
なにしろレシピがで簡単です。
あ、でも、白いご飯とガスパチョの組み合わせは難しいか。
今後はポルトガルのお米料理も紹介していこう。

いろんな話をしながら、みんなで
「そうそう」「そうだよねー」という共感のセリフが何度も出ました。
これ、心を軽くする大切な呪文の言葉です。
お互いの行動を「そうだよね」って確認し合うのって、
自分を楽しく肯定できる、
大切な機会だと思うのです。
女性が井戸端会議が好きなのは、
そういう自己の再確認と身近な情報交換とが混じった、
まめな私的アップデートができるからじゃないのかな。
決して、無駄な時間じゃないのです。

それにしても楽しかった!
もっと早く始めれば良かったなあ。
やっぱり人が集まって食べる料理は、作るのもまた楽しいものです。

教室という初めての試みも刺激的でした。

飲み会や食事会とは全く違う
人に教えるという機会は、
でき上がるまでの過程を見てもらうので
友達とはいえ、やはり緊張します。
いろんな話を挟みながら手元を動かしつつ、
頭の中は段取りを忘れないように
クルクル回転しっぱなし。

料理の手順を説明しながら、
ふと、大学時代に経験した教育実習の波乱の日々を思い出しました。
いやー緊張したなあ。

大学4年の初夏に、母校の都内私立高校の1年生を対象に、
地理の授業を2週間実習したのですが、
これが毎日朝から晩まで、喜怒哀楽のもぐらたたき状態。

まず、初回の授業がさんざんです。
若さと性格ゆえの過剰な度胸が災いして、
準備は完璧に不万端。
45人の高校1年生を相手に5分で頭が真っ白。
そりゃそうだ、だって板書の事前シュミレートも適当で
初心者に何ができるというのか!
穴が空くほど教科書をにらみながら、
読んで、生徒に質問してを繰り返し、早く終わってくれーと45分間祈りまくり。
終わりのチャイムは地獄に響く救いの鐘の音でした
まったく、自業自得の見本です。

次の授業に向けて慌てて授業準備を練り直し(遅い!)、
プリントなどを作って板書のシュミレーションをノートに書き(最初からやりなさい!)、
何も言わずに見守る姿勢の担当地理教師に質問攻めで内容を確認し(遅い遅い!)
2回目の授業から、ようやく教えることを学ぶことになったのでした。

何事も、準備は念入りにですね。
料理も準備が大事。

はー。
思いだしたらドキドキしてきたなあ、教育実習。

ポルトガル料理教室、今後ものんびり続けます。
ご興味ある方は、メールなどでご連絡ください。